2013年11月24日日曜日

やっぱりバンドもやってみたい

9月の頭にどうでもいいようなことを書いたきり、何も更新していなかったのにはわけがあって、10月11月と自宅ではヒマがあればピアノかギターを触っている生活をしていたのでした。

10月のことは、Facebookで書いたつもりになっていたら、「秘密」のグループにしか見えない設定で投稿していたようで、
そのままにしてましたが、それも含めて、新鮮なうちに書き留めておこうかと。

10月のイベントは、蕨のハニーフラッシュさんでのケイト・ブッシュ・セッションという世にも稀なイベントでした。世界的もカバーバンドはあるけど、セッションでケイト曲をやろうかというのはあまり無いはず。
かれこれ33年ほどずっとフォローしているので、これはなんとしても参加しなければ、ということで、行ってきました。なんでもハニーフラッシュはプログレ系の聖地とも言われているそうですが、それも構わず、できるだけ参加しようということで、歌を2曲エントリーしたほか、ピアノもやってみようと、Wuthering Heights のピアノもエントリーしたわけです。
これは大変なことで、なにせ代表曲ですからそれなりにちゃんとやらないといけないということで、普段は弾かないピアノを練習しなければということになり、ほぼ1ヶ月前から毎日1回は練習することを自分に義務付けていたわけです。


当日は、とにかく楽しかった。
まあ、バンド形式で生音の中に入れるというだけでも十分に楽しいわけで、カウントから一斉に音出しするときとか、ゾクっと来るものがあります。ボーカルはともかく、ピアノはかなり緊張するかと思ってましたが、店のレイアウトではピアノブースが一番後ろなので、それなりに落ち着いてできたかなと。


で、11月23日には、divaの「アコナイ」ことアコースティック・ナイトというイベントで、今度はまた大変な曲をやることになりました。
普段洋楽カラオケをやっている人たちが、生楽器伴奏や弾き語りで演奏しようというイベントです。
ピアノのamamoriさんが伴奏をしてくれるということで、みなさんしっとりとしたピアノ曲が中心の選曲でしたが、ここはエマーソン好きのamamoriさんのプレイをぜひ聴いてみたいということで、ELPの "Karn Evil 9 1st Impression, Part 2" というのをぶち込みました。

入れてからちょっと後悔しましたが、もともと4人ぐらいでやらないと成立しない曲なわけです。
パーカッションは入ってもらうことになっても、ギターとベースのパートは無しにはできない。ということで、これもまた猛練習ですよ。
ドシラソファミレドシラをどれだけ練習したことか。

さすがにややこしい曲なので、早めに入って練習させてもらいましたが、1回目の合わせのグダグダなこと。どうなることかと思いましたが、3回めぐらいで、やっと落ち着いてきて、捨てるところは捨てる決心もつきました。

出番がほぼ最後だったのですが、ほかの人の演奏もそれぞれにすばらしく、やはり生演奏では愛情の出方が違うなあと感心してました。
本番は、ギターはいまいちでしたが、曲全体としてはほか2人の愛と気合の入った演奏に助けられ、出しきった感がありました。

やっぱり、バンドっていいね、と今ごろになって思うわけです。
高校の時はなんだかややこしい音楽ばかり聴いていたので、自分で演奏しようっていう方向にいかなかったし、ギターも買ったけどアリスなんかはもっと上手い奴らがやっていたので、人前でやろうと思うこともなく。
大学のときには、仲間内でちょっとだけやってみたことは、ある。
Call Me と スパークル と 夏の扉 をやった。これはギターで。でもぜんぜんできてなかった気がする。

今さらながら、もうちょっと楽器もやろうかという気になる。
失われた青春を取り戻そうって感じでしょうか。
35年あこがれだったジャズベを買うか? ギターをやるのか、ピアノを弾きたいのか。

なんでもいいけど、全部ちょっとずつっていうのが、一番楽しいのかも。


2013年9月1日日曜日

バーバリーのトランクス

前回の投稿で、男性ファッション関係の話題を、というような期待もチラッとでたのですが、その手の話題はあまり持ってないのです。
仕方がないので、バーバリーアウトレットの話題など。

カーディフに住んでいた時に、割りと近くにバーバリーの工場があって、そこにファクトリーアウトレットがあった。トリオーキー(Treorchy)という、Rhonddaの山を上がっていったところ。
当時はここに工場があって、それに併設されたファクトリーアウトレットのショップがあった。今はこの工場は閉じてしまって、生産はスロヴァキアだかパキスタンだかに移ってしまったはず。
日本人には人気があって、行くと必ず日本人に会うという噂もあったけど、行った時には会わなかった。

ここではやはりコートを買いたかったわけですが、サイズが合わず(日本人向けに作ったものしか合わないらしい)、ジャケットとか小物をいくつか買いました。
で、ついでに買ったのがバーバリーブランドのトランクスです。
値段は覚えてないけど、あんまり決心して買った覚えもないので、そんなに高くなかったはず。
いまAmazonを見たら、2940円というのがでてます。
写真はあんまり生々しくないように畳んでみました。
ペイズリー柄で、さすがにオーセンティックな感じです。

これはけっこう気に入っているのですが、「勝負」のチャンスがあるわけでもなく、宴会芸で脱ぐわけでもないので、残念ながら披露する機会に恵まれません。
消耗品なので、あるうちに写真でも撮っておこうかという感じ。

2013年8月18日日曜日

Church'sの靴

もう2ヶ月も何も書いていないようなので、暇ネタで好きなものを書いてみる。
Church'sの靴を買ったのは、UKからの帰任が決まってから、何か思い出のものなど買わなければいけないという切迫感があった時だったと思う。
なんの変哲もない黒のストレートチップで、値段は覚えていないけど、160GBPぐらいだったか。当時は1ポンド240円の時代だったので、けっこう思い切って買った記憶があるけど、今のレートだと2万円少しの計算。
今でも、日本のちゃんとしたところで買うと、7万円とかしているらしい。

この靴はとてもしっかりした作りで、履き慣らすまでが大変だった。
あちらの靴らしく、当然日本人向けにはできていないので、小指のところが狭くて何度も皮がむけたし、カカトも靴底が曲がりにくいので痛かった。
結局、完全に慣れるまでには2年ぐらいかかったような気がする。

しかも、買った状態ではソールが皮なので、ツルツルの床が雨に濡れたりすると、とても良く滑る。
石張りか木の床しか想定されていないらしい。
これは、日本に帰ってから、ゴムのソールを貼ってもらって良くなった。

慣れてしまえば快適で、靴底が見事に自分の足になじんでくれている。
重みも適度で、本当のちゃんとした靴という感じがするし、ちょっと磨くと新品のような艶が出る。
靴屋に修理に持っていても「いい靴ですね」とほめてもらえるそうな(私は直接聞いたことはない)。


あと、おまけに買ったシューキーパーがまた絶妙な曲線で、撫でていても気持ちいい感じ。
靴がダメになっても、このシューキーパーはずっと付き合ってくれることでしょう。

2013年6月15日土曜日

回遊魚も危険? 食品放射線をどう見るか。

先日、九州方面で穫れた魚でも回遊しているから気をつけないと、という記事があったけど、中身を見ると 4Bq/Kg とかだったので、それほど神経質になる必要もないのかな、と思いながら気になっていた。
元記事が分からないけど、たとえば、
安心して魚を食べるために知っておきたい回遊ルートのまとめ

食品の放射線物質含有量の基準は 100Bq/Kg ということですが、これを線量換算で考えるとどうなるか、というのを計算してみました。
1日に1.5Kg食べるとして365日分で、547.5Kg
Cs137の経口摂取の実効線量係数が 0.000013mSv/Bq
とすると、年間 1mSv を基準にすれば、
1 mSv / 0.000013mSv/Bq / 547.5Kg = 140Bq/Kg
ということで、食べる食品に均一に放射能があるとすれば、140Bq/Kg から上は危ないという話になる。たぶん、100Bq/Kgの基準値も、こんな計算から出てるんでしょう。
Bq/Kgは数字が大きく出るので、1万Bq/Kg とかいうとそれだけで死んじゃいそうな気になりますが、上の計算でいうと、150gを週1回食べるのであればほぼ問題ないという計算になる。
でも、選ばないでしょうけど。

もちろん、他の核種のことは入っていないし、濃縮のことも計算に入っていないので、ざくっとした計算ですが。

しかし、いろんなことをいう人が居るものです。

「安全」よりの人
内部被ばくのリスク評価について

「危険」よりの人
100Bq/kgは、食べて大丈夫でしょうか?

ポロニウムによる経口内部被曝が 0.8mSv/年
自然放射線による被ばく、ポロニウムPo-210 、カリウムK-40、ラドンRn-222

2013年6月10日月曜日

音楽は趣味として高級か低級か

今日のtweetからの展開です。

音楽というのは人間の娯楽の中でもかなり初期から成立していたと思われ、ほとんど本能にも近いのではないか。
そうなのであれば、「動物的」あるいは「本能的」となり、「低級」と言われてしまうんだろうか。
こういうところから考え始めました。

本能的といえば、人間の3大欲求といえば、「食欲」、「睡眠欲」、「性欲」です。
これらが趣味になるか、といえば、食欲以外は趣味と言うとあまり褒められない感じ。
食欲は「食通」とか「美食家」と言えば趣味っぽいけど、たくさん食べるのが趣味というと、これはまた褒められない感じで、大食いグランプリレベルまで達しないと世の中には認めてもらえない。

食が高級と認められるのは、珍しい食材や手の込んだ調理という付加価値がつく場合で、いくら美味しくてもB級グルメはB級の域を出るのは難しい。
食については、手が込んだ珍しいものが高級ということになっていて、そういうのを求める人は「食文化」を高めているってことになる。
なので、食に関して言うと、本来の欲求とずれたところに、食文化が存在していると言ってもいいでしょう。

これを性欲についてやると kinky ってことになって、やはり褒められないし、睡眠に関してはそんなバリエーションさえ無い。

音楽も、高級低級いろいろな見方があると思いますが、アフリカのトライバルなリズムとかいうと低級な感じがあり、クラシックのオーケストラは高級な感じとか、パンクは労働者階級で、ジャズはなんかオシャレとか、序列があるようです。

しかし面白いのは、CDの値段って、そういう序列や価値観にあまり関係なく、けっこう一律だってことです。
映画もそうですけど。
ライブの場合は、アーティストによって値段が違って当たり前なのが、パッケージになると一律になってしまうというのが、不思議。
値段で価値を計ろうとしたら、絶版にして中古市場のレートを見るしかない、みたいな。

その中で何が重んじられるかというと、売れているかどうかだったりして、食の世界でいえばカレーライスが偉いのか、的な話になってします。

もっと対価で語るようなところがあってもいいんではないかという気もします。
大家のCDは5000円で売ってるとか。

しかし、多勢をかけたオーケストラよりも、ギター1本弾き語りの方がグッと来るというようなこともあり、料理のようなランクがつけにくいのも音楽の不思議なところのように思います。

アフリカンビートが低級なわけではないし、高級と言われるクラシック音楽も、当時は人気稼業だったわけで。

2013年5月19日日曜日

クールビズのスタイル

クールビスが5月1日から始まったそうですけど。
まだときどき肌寒かったりするこの時候にクールビズが始まる意味が分からない。

すでにネクタイ+ジャケットでないと失礼という空気でなくなって長いので、ことさらクールビズなどと言わなくても良さそうなもの。
街を見ていても、ちょっと暖かくなったらジャケットなしで袖まくりした人をけっこう見かける。暑くもないのに。
こういう人たちは、スーツというのは防寒着だと思っているんだろう。寒くなければ着る必要がないという考えなのではないか、と思う。

そもそもの話をしてしまうと、ジャケット+パンツがそもそも「服」なのであって、シャツは下着扱いだったのがもともとなので、ジャケット無しというのは下着姿ってことになる。
まあ、時代が違うという話ではあるけど。

順番として、ビジネスマンの正装であるジャケット+タイからどこを崩すかということでもいろいろと考えがあるようで、ノータイから入る人と、ジャケットを諦めてもタイを締めている人と、グループがあるらしい。
歴史的に言えば、タイを取るのが正解ではないかと。
もともとジャケットが「服」であり、その下着であったシャツを見せるスタイルが流行りだし、シャツに今のような襟がつくようになり、タイがおしゃれアイテムとして登場したという順番のはず。
であれば、タイを先に取るのが正しいのだと、私は思う。

ジャケット無しでネクタイをして歩いている人を見ると、何か間違っている気がします。
あの姿が許されるのは、ジャケットをいつでも着ることができるようになっているけど、たまたま脱いでいるだけ、という状況なのではないか。

ジャケット+タイが規範であった時代であれば、ジャケ無しのネクタイというのはあり得たにせよ、今のようにタイ無しが許されるようになったのであれば、ジャケットより先にタイを取るのが正しい、とおもいます。

このところのシャツは、襟が高くなっていて、無理にネクタイをしようとするとかえってみっともない、ということもあるので、それもタイが減っている理由のような気がします。

もう一つの議論が、半袖シャツか長袖腕まくりか、という話。
私は半袖シャツがどうも苦手で、あの半袖シャツの袖がピッと立っているのが、どうもカッコよくないと思うのですね。
長袖シャツの袖をまくっているほうが、まだスタイルがあるように感じます。
これも人それぞれで、夏の暑いのに長袖シャツを来ている人の気がしれない、という人もいるようです。

クールビズの経済効果がどうとかいう話があるけれど、あれもおかしな話で、金を回したいんなら夏じゅう暑い格好をさせておいて、建物も乗り物もエアコンをガンガンかければよい。
クールビズというのは使う生地も少なくなる方向だから、買い替え時期を除けば衣類の売上も当然減る方向になる。
お役所の考えることというのは、考えきれていないことがけっこうありますね。

あと、クールビズにかりゆし導入という安易な考えは、やめたほうがいい。

2013年5月3日金曜日

遠近両用メガネ

もう1ヶ月ぐらいになりますが、遠近両用メガネデビューしました。
前の眼鏡を作ったときにも、遠回しに勧められたのですが、拒否してました。理由は、
A)遠近両用は大きいレンズにしないといけないのでカッコ悪くなる
B)レンズの値段が高い
C)遠近対応にすると目の調整をしなくても良くなってしまうので、ますます老眼が進む
という3つの思い込みでした。

今回、作ってみて、どれも違うということが分かりました。

A)昔の遠近両用といえば、下の方に枠を作ってそこが近く用になっているというところから始まったと思いますが、今のはレンズをエリアに分けて連続的につなげた「累進レンズ」になっていて、上下25mmぐらいのレンズを使うフレームでも問題なくつかえるようです。

B)もともとワンプライスの「眼鏡市場」で求めましたが、遠近レンズは注文生産で時間はかかるものの、値段は通常と変わらないということです。昔は1ペア5万円ぐらいしていたはず。世の中のテクノロジーの進歩は、こういうところにも効いているようです。

C)これが最大の思い込みでした。近いところも遠いところも合わせてくれるんだから、眼が楽をしてしまって調整機能が落ちるんではないかと思っていたのですが、ぜんぜんそんなことはありませんでした。エリアによって度が違うわけなので、視線と焦点調節が連動しないといけないわけで、しかもそれは本能的な動きとは違っているわけです。上の方で見るときには近くが辛くなり、下の方で見ると遠くが辛くなるのは必然。最初はどうしたものか全然扱いがわかりませんでしたが、しかし、3日も経つと慣れるもの。しかも、エリアごとに度が違うというので、眼の調整もそれなりにというか、遠近でない普通の眼鏡以上に使うということがわかりました。これは予想外でした。

ということで、いまのところけっこう快適に使っています。
難点は、下のほうの領域で歪が出るので、ゴルフのときにどうしても下を向いて姿勢が悪くなりがちなこと。
Zoffでゴルフ用メガネをつくりますか。

教訓:
1. 技術の進歩をあなどってはいけない
2. 先入観を捨てる準備が必要である

2013年3月10日日曜日

The Kick Inside コレクション

先日、誕生日祝いということで、Kate Bush のデビュー・アルバム、The Kick Inside
(邦題 「天使と小悪魔」)のUS盤をいただきました。
これは、いままでCD版でしか持っていなかったので、うれしくなって、
久しぶりに並べてみました。



下段中央が、今回いただいたUS盤です。

その他は、
LP
・上左 オランダ盤 (EMI records holland, 5C 062-06603)
・上中 UK盤 (EMC3223)
・上右 オランダ盤(EMI BOVEMIA Holland, 5C 062-06603)
・下左 日本盤オリジナル
・下中 US盤
・下右 カナダ盤
CD
・左 This Woman's Work BOXセット日本盤 とその箱
・中 US盤
・右 紙ジャケ再発日本盤

CDはもうちょっとあるかと思ってましたが、意外と少なく、LPが思ったよりたくさんありました。
これで、オフィシャルのジャケちがいで持ってないのは、
ウルグアイ盤とチェコのピクチャー・ディスクということになります。

LPの3枚同じように見えるUK盤ジャケットが、微妙にちがうというのが、
下の写真です。



こういうどうでもいいことが、実は楽しい。
まえは全ケイト作品を床一面に並べて写真を撮ったことがあって、
そのときは3畳じきぐらいになってたような気がします。

2013年2月24日日曜日

空を覆う光ケーブル

しばらく前からぼーっと考えながら歩いていたのだが、見れば見るほと、ケーブルテレビなどの光ケーブルが街の美観を損ねているような気がする。
光の線は、太く、重い。
以前なら細い電話線が架けられていた高さに太いケーブルが走っていて、まあまあの都会であればNTT系、電力系(eoとか)、ケーブルテレビ系の少なくとも3系統はかかっている。 右の写真だと下の方が光ケーブル、上の方がいわゆる電線、一番下にちょろっとみえているのが電話のはず。
もうちょっとなんとかならなかったんだろうか、と思う。
電力会社のように一地域一事業者であったらこんなに汚いことにならなかっただろうし、もうちょっと美観も考えたんではないだろうか?
光ケーブルは、とにかく家の前まではタダで引くということになっているので、とにかく早く安く引く競争があって、美観どころではなかったんだろう。 けっこう道の真上を通っていたり、住居の2階の窓の真ん前に(接続の?)ボックスが設置されていたりして、遠慮がない感じです。

いまにして思えば、電線だけの時代は、まだずいぶんましだったと思う。
けっしてきれいとは言えないにしても、美学というのがあるような気がするし、当然のことながら高所作業でかつ安全面の注意も怠れないということで、工事をするにあたっての訓練もレベルが違うんではないかとも想像します。
何よりも、張り詰めたり固められたりしていない、懸垂線自体の美しさというのがあるし、碍子まわりの配線もきれいにしてある。
写真は、とりわけ美しいというわけではないけど、めずらしく光ケーブルの写り込まない場所で撮ってみたもの。

この先は、どうなっていくんでしょう? フル無線化に向かうには周波数割り当てが大変なはずだけど。

2013年2月11日月曜日

どこからが人種差別か

前のオリンピックのときにさかのぼるが、
「短距離走では黒人に圧倒的なアドバンテージがある」
と発言することの危険性について述べていた人がいた。それは、
「黒人は頭が悪いから。」
といいのけてしまうのと表裏一体である、というわけだ。

国民性の違いをネタにしたジョークが多いことを見ると、民族により特性が違うというのはある程度の常識になっているけれども、能力について差があるとは発言しにくい空気はあるらしい。

「ドイツ人って」、「韓国の人は」と言うたびに、ある種の差別を含んだ見方があるかもしれないということになる。

何かについてある種族が優れているというのはすなわち、その種族が別の尺度では劣っている可能性が高い、ということにつながる。
そのことを忘れてはいけないと思う。

作業仮説として考えてみると、
・見かけはチンパンジーだが、知能レベルは人間並み(「猿の惑星」の世界)

・見かけはまるで人間だが、知能レベルはチンパンジー並み
な種族が存在していたとすれば、どうか。
(チンパンジーには人間にない能力があるとか、そういう話は無しで。ここは人間の方が優れているという前提で。)

前者は、共存しなければならないと思いつつ、生理的な嫌悪感を覚えて、相互に退け合う関係になるのではないか?
後者の場合は、もっと恐ろしい結果になりそうな気がする。
劣った種として労働力としてこきつかい、あるいは女性は「人間ではない」存在として扱われるのではないか。
メスを飼うとか。
自動車の衝突の実験にダミーではなく、その種を使うというのが倫理的にセーフになるのか。医療品のテストや解剖実習ではどうか?
そう考えると、だんだん気味悪くなってくる。

人間とそれ以外の区別というのは比較的はっきりとしているので、この種の混乱はあまり起こらないわけだけれど、
その昔は白くなければ人間でないという世の中も存在していわけで、「サルだから許される」という考えは、時代や環境が変われば人種差別の目線とも共通する。
絶対的な指標があるわけではなく、そのときその場所での文化により決まっているだけである、ということを忘れてはいけない。

2013年1月20日日曜日

福島の「のう胞」はどこまで異常か?

以前から気になっていたのですが、福島の子供の甲状腺調査の件。

甲状腺調査について
http://sozo-y.blogspot.jp/2012/11/blog-post.html

前に書いた時には見逃してましたけど、
http://takumiuna.makusta.jp/e194532.html

ここでは、医師という人が、こんなように書いています。
1. 内外の甲状腺超音波検査成績をまとめると、10 才前後の小児に「のう胞」
が発見される割合は、0.5~1%前後である。

2. 福島県の小児(平均年齢10 歳前後)の35%にのう胞が発見されているこ
とは、これらの地域の小児の甲状腺が望ましくない環境影響を受けている
おそれを強く示す。

しかし、のう胞の判定基準についてはちゃんとした考察がされていないのです。
同じ基準で測ったデータでないと比較しても意味がないのは当たり前のことで。

これについて、やっとニュートラルっぽい記事を見つけました。

SYNODOSジャーナル 「放射線の健康影響をめぐる誤解 片瀬久美子」
http://webronza.asahi.com/synodos/2012071900001.html

この人は、癌の疑いが出た札幌の女児のことをバッサリと否定しているので、親原発の人である可能性もありますが、分析は確かなように思いました。

「まして今の段階では原発事故発生後1年少々しか経っておらず、甲状腺癌の成長の遅さを考えると発症が早すぎますので、もし癌が見つかったとしても原発事故との関係は薄いと推定されます。」
ここは、反原発一本槍の人は、チェルノブイリでも4年経ってから出た影響が、福島では1年で出た、というところです。

Goiter(甲状腺腫)の基準は” The criterion for goiter in Gomel was a thyroid exceeding the volume calculated by the formula developed by us [9] and Parshin et al. [10], and the criterion for goiter in Nagasaki was a thyroid exceeding the volume calculated only by the formula developed by Parshin et al. [10].” とあり、所定の計算式に従って計算した体積を超える甲状腺となっています。福島の甲状腺検査ではこの様な基準では分類していないので、データを比較することはできません。

これがとっても残念なところで、「所定の計算式」がどのようなものか、それが福島の調査結果とどのように対照できるか、が示されると良かったんですけどね。

この程度の差では、長崎よりも福島の方が陽性の結節をもつ人が多いと判定することは困難です。ゴメリでの調査結果(1.74%)については、ゴメリの被験者数は充分に多いので、福島よりもゴメリの方が陽性の結節をもつ人が多いと考えられます。

結論は、やっぱり親原発寄り。
しかし、こっちのほうが、真実に近いと考えています。

だからと言って、安全だと考えているわけではなく、子供を放射線障害の可能性がある地域から逃すべきである、という点では、センセーショナルな書き方も役割を果たしていると思います。

それでも、必要以上の心配が、病のもとになっているかもしれない、という視点もあります。
こういうことを書くと、「安全デマ」と言われてしまうわけですが。

2013年1月9日水曜日

1万円イアホン

先日、出張中に使っていたイアホンを落としてしまったので、新調しました。
前のはSENNHEISERの1万円ちょっとのものだったので、同じレンジで選ぶことにしたのですが、iPod touch がメイン機であることもあって、Bluetoothのものを選ぼうと企んでいたのですが、結局やめました。

Audio Technica の ATH-CKS99BT が、いちおう狙いだったのですが、まず Bluetooth のペアリングの方法が分からず試聴ができず、同じユニットと思われる ATH-CKS99i を聴いてみたところ「衝撃の重低音再生」がどうもダメで、あとBluetoothのユニットのデザインが気に入らなかったので、やめました。
SONYのBluetoothユニット+普通のイアホンの組み合わせは、良いかもしれない。

試聴してみてよかったのをいくつか。
ちなみに私、iPhone5などについているAppleイアホンはダメでした。
低音を出すのにがんばりすぎていて、響きがついている感じ。
あと、ブランドで落としたのもいくつか。

Atomic Floyd の Power Jaxは、かなり良かった。
原子心母を思わせるような社名が良い。
Philipsをスピンアウトした人が作った英国の会社みたいです。
入荷待ちだったのでこれはやめました。
品物があれば、これになっていたかも。

次は、Audio Technica の ATH-CKM99
これは低音重視のCKS99と違って、バランスが良いです。実売12000円ぐらいでしょうか。

最終的に選んだのは、Klipsch のReference S4iでした。
これは1万円切ります。
アメリカブランドということでBoseっぽい音かとも思いましたが、リファレンスというタイトルがついているだけあって、とてもバランスが良い感じです。
試聴時にはちょっと低音が勝ちすぎているような気もしたけど、イアピースを細めのにしたら良くなりました。
でも、歩いていると安定が悪いので、元に戻すかも。

機能的にも、イアホンの左右の区別がすぐつくというところも良いし、マイク+コントローラがついていて、ボリュームアップダウン、Play/Stop, Next/Prev まで操作できる。

ということで、次は電話用のBluetoothヘッドセットに手を出すかどうか。

2013年1月5日土曜日

Occupied Japan

親の家から出てきた品です。


どういう種類のものか、説明できませんが、皿です。
本体がどういうものなのかは、じつはあまり重要ではないので。

裏の銘が、こちらです。


"MADE BY HAND IN OCCUPIED JAPAN"
とあります。
1945年9月2日の降伏文書調印から、1952年4月8日のサンフランシスコ講和条約発効まで(wikipedia調べですが)の間、日本は連合国の占領下にあったというわけです。
そのあいだの生産物なのでしょう。

つい60年前は占領下にあった国だということを、皆さん忘れているのではないかと思うときがあります。
TPPに入ることでアメリカの属国になるとかいう議論もありますが、むしろ日本はいままでずっと(成功した)アメリカの属国であったと思うほうがすっきりするように思います。
日本は戦後の繁栄をすることで西側体制のショーケースとなった、とすれば、日本はアメリカの加護の中で「繁栄させていただいた」、ということになります。

2013年1月3日木曜日

あいまいな日本のあいさつ

あけましておめでとうございます。

これは日本語の中ではめずらしく意味の通った挨拶である。

おはようございます。

これは、「早いですね」なので、まだ意味のある方。

こんにちは、になると、もう「今日は...」だけで、今日がいい日だと言っているわけでもない。

こんばんは、も「今晩は...」なので、同じ事。

ありがとうございます。
これは、漢字だと「有難う御座います」で丁寧だけど、本当は「ありがたき幸せに存じます」から来ているはずで、「ありがとう」だけにすると「めったにない」と言っているだけ。
「ありがとうございます」にしても「めったにないことでございます」と言っている。

「ごめん」は「ご免なさいませ」だから、まだ意味がある方か。

その中でも、一番意味がないのは「どうも」で、それだけにいちばん便利に使えるということなのか。