2013年6月10日月曜日

音楽は趣味として高級か低級か

今日のtweetからの展開です。

音楽というのは人間の娯楽の中でもかなり初期から成立していたと思われ、ほとんど本能にも近いのではないか。
そうなのであれば、「動物的」あるいは「本能的」となり、「低級」と言われてしまうんだろうか。
こういうところから考え始めました。

本能的といえば、人間の3大欲求といえば、「食欲」、「睡眠欲」、「性欲」です。
これらが趣味になるか、といえば、食欲以外は趣味と言うとあまり褒められない感じ。
食欲は「食通」とか「美食家」と言えば趣味っぽいけど、たくさん食べるのが趣味というと、これはまた褒められない感じで、大食いグランプリレベルまで達しないと世の中には認めてもらえない。

食が高級と認められるのは、珍しい食材や手の込んだ調理という付加価値がつく場合で、いくら美味しくてもB級グルメはB級の域を出るのは難しい。
食については、手が込んだ珍しいものが高級ということになっていて、そういうのを求める人は「食文化」を高めているってことになる。
なので、食に関して言うと、本来の欲求とずれたところに、食文化が存在していると言ってもいいでしょう。

これを性欲についてやると kinky ってことになって、やはり褒められないし、睡眠に関してはそんなバリエーションさえ無い。

音楽も、高級低級いろいろな見方があると思いますが、アフリカのトライバルなリズムとかいうと低級な感じがあり、クラシックのオーケストラは高級な感じとか、パンクは労働者階級で、ジャズはなんかオシャレとか、序列があるようです。

しかし面白いのは、CDの値段って、そういう序列や価値観にあまり関係なく、けっこう一律だってことです。
映画もそうですけど。
ライブの場合は、アーティストによって値段が違って当たり前なのが、パッケージになると一律になってしまうというのが、不思議。
値段で価値を計ろうとしたら、絶版にして中古市場のレートを見るしかない、みたいな。

その中で何が重んじられるかというと、売れているかどうかだったりして、食の世界でいえばカレーライスが偉いのか、的な話になってします。

もっと対価で語るようなところがあってもいいんではないかという気もします。
大家のCDは5000円で売ってるとか。

しかし、多勢をかけたオーケストラよりも、ギター1本弾き語りの方がグッと来るというようなこともあり、料理のようなランクがつけにくいのも音楽の不思議なところのように思います。

アフリカンビートが低級なわけではないし、高級と言われるクラシック音楽も、当時は人気稼業だったわけで。

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