2012年6月3日日曜日

音階の理論

先日、H出さんとなぜか音楽理論の話になって、純正律とピタゴラス音階の話とか、 スケールの話とかになったのだが、 面白かったのは知り合いのギタリストの人の話で、 クラシックをやるときには指板にそれぞれ音階が付いているように見えて、 ポピュラーをやるときにはポジションとスケールの平行移動で考えるとか。 (音理論理にも書いてあったと思います)
その中で、「ホールトーンスケールと言えば?」と聞かれて、「Michael Brecker とか?」と 言ったのですが、ホールズワースとか、けっこうグニャグニャといろんなスケールを 使いこなす人が使うイメージがある。 ホールトーンは調が変わっても偶数系か奇数系かの2種類だけのスケールになるので、 素人がアドリブをやるときにいいんじゃないかと考えたこともあるけど、 たまに織り込むからいいので、全部ホールトーンでは音楽になりません。
で、ホールトーンの代表としてH出さんが挙げたのが鉄腕アトムのイントロでした。 なるほどね。 冨田勲作曲なのだということも教えてもらって、 女性が男性に惚れるのはこういう瞬間なのかもしれないと思いました(違うか)。
鍵盤楽器の鍵の並びがいまのようになったのはいつごろで、どうしてああなったのか、 というのも、音理論理にありましたが、 意外とはっきりと書いているものは見当たらず、明確に誰の発明というわけではなさそう。 中世の8旋法について調べてみると、ハ長調の(白鍵の)音をどこから始めるかで それぞれの旋法ができるというように書かれていることが多いので、 どうも11世紀頃に教会のオルガンが作られたころ、鍵盤との対応が出来てきたようです。 グイード・ダレッツォという人が歌の技術を効率的に伝えるために 音階の表記と譜面(4線譜)を作ったというのが、始まりらしい。
しかし、この辺はまだまだ奥が深そうなので、改めて。

2 件のコメント:

Reviken さんのコメント...

こんにちは、とつぜんすみません。
冨田勲さんの訃報にふれて調べているなかで気がついたのですが、『鉄腕アトム』の作曲は(ホールトーンも含めて)高井達雄さんというかたであるようです。ご確認いただければと思います、余分なことで申し訳ありません。
あとカタギの生活で触れるホールトーンというとStevie Wonder『You are the Sunshine of My Life』のイントロ、Ellington『Take the A Train』の3~4小節目くらい、でしょうか。
ども、お邪魔しました。

sozo さんのコメント...

コメントありがとうございます。
たしかに、間違いがあったようです。どう間違ったか今となっては分からないのですが。
訂正してから返信しようと思っていて遅くなってしまいました。
私が思い出すホールトーンは、バカラックのAlfieと、マイケル・ブレッカーのソロの一節あたりです。