2012年6月24日日曜日

-san づけ

このところ中国系の人と仕事のメールのやり取りが増えてきているが、
中国の人の呼び方ってどうするのが良いのか、なかなか悩むところ。
例えば、Hu Jintao という名前の人の場合、
Mr. Hu
Hu-san
Jintao-san
Dear Jintao,
ぐらいのバリエーションがあって、しかもEnglish name を持っている人のケースだと
Hi Bill,
みたいなのも入ったりする。

私の場合、English name が通称ならば、 Dear Bill, だし、そうでなければ Mr. Hu にしている
ことが多いかな。
というのも、-san づけに頼るのはあまり好きではないので。

英語圏の人とやりとりをすると、-san づけが普通になってきています。
Hello Sato-san,
で、たしかにこれは、
Dear Takeshi,
みたいなのよりも、落ち着きは良い。

しかし、逆に日本人が書くメールで、
Dear Mark-san,
というのは好きではない。
あっちの人が日本人に対して -san づけにするのは、日本人にとってそれがよりフレンドリーでかつ
それなりの敬意も感じられるから、というのがあって、欧米から日本への歩み寄りだと思っています。
逆に、欧米向きには欧米のやり方でやろうよ、と思うのですが。
日本人的にはどうも継承をつけないと落ち着かない人が多いようで。

お互いに歩み寄ればいいのに、と思うのですがね。

これが日本人のための便利だけかというと、そうでも無いようで、実は英語圏でも -san づけが
進んでいるところもあるようです。
日系企業だと外人同士でサンづけで会話している姿も見られますし、そもそも、-san は
便利だという話もある。
というのは、ちょっとかしこまった場所(パーティーとか)で呼びかけるときに、
いきなりファーストネームがはばかられる場合に、Mr. か Dr. か分からないと失礼になるという
ようなことで、-san だとユニバーサルに使えるということらしい。

中国の人が相互にどう呼び合っているかはまだ例をたくさん見てないのですが、
ちょっと見たメールでは、
Dear 錦濤,
みたいなのもあったし、フルネームの場合も多いみたいだ。

こういうのを書いていると、次にメールを書く機会にますます迷いそうですが。

2012年6月22日金曜日

スパコン「京」のカラーコーン

いまさらなのですが、日本のスパコン「京」がIBMのセコイアに1位の座を開け渡したニュースがありました。
その時にテレビを見ていてなんとなくぞわぞわする感じがあったのですが、それは「京」の前に置かれた赤いカラーコーンです。






いちおうデザインも写真写りを考えられていると思われるのですが、工事現場のようにしか見えない赤のカラーコーン。


これは何なのでしょう。




一方、一位になった Sequoia は、しっかりとプレス受けを意識しているようです。





昔の「京」を見ても、周りにブルーシートがひいてある写真があったり、どうも野暮ったい。
こういうのを決めるのは総務部の人なんでしょうかねえ。
電機系メーカーからの出向の人が総務をやっているとすれば、垢抜けないのも分かるような気もするし、
それが日本のエレクトロニクス業界の実力なのかもしれない。


某ブログでは、仕分けに遭ったので、経費を節約しているんですというアピールのためにわざわざカラーコーンなんだという説もありましたが、どうなのでしょうか。

2012年6月14日木曜日

迷惑防止条例

女性の尻盗撮で自称消防署員を逮捕という小さい事件があった。
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20120613-966461.html
「商業施設の通路で、ズボンをはいた女性の尻の動画をデジタルカメラで撮影した疑い。」
「カメラには100人以上のズボンをはいた女性の尻の動画や画像が残っていた。」

迷惑防止条例違反の疑い、ということなのだが、
大阪府公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例
のことだと思われ、この条文が該当するらしい。

第六条 何人も、次に掲げる行為をしてはならない。
二 人を著しくしゅう恥させ、又は人に不安を覚えさせるような方法で、公共の場所又は公共の乗物における衣服等で覆われている人の身体又は下着を見、又は撮影すること。

ポイントは2つあって、「人を著しくしゅう恥させ、又は人に不安を覚えさせるような」という但し書きがあるのと、「身体又は下着」が対象であるということ。
尻の写真を撮られるのが著しい羞恥か、というのは極めて疑問で、だいたい人に見られるのが当たり前のものである。膝ならどうかとか、「うなじ」はどうなのかとか考えると、尻もかなりシロに近いように思う。
顔を撮るのと違って、十分な匿名性もあるように思われるし。

また、条文では「身体または下着」を「見、又は撮影すること」が禁止条項になっているのだけど、ズボン自体を撮ろうというのが目的であればいいんだろうか、という疑問もあり、ファッション雑誌が街頭で撮る写真との差異は極めてあいまい。

であれば、この条例違反の成立には羞恥あるいは不安が前提にならなければならず、写真を撮っているのを見かけた別の女性が110番したという今回のケースでは、取られた本人が「著しく」恥ずかしかったという告白が必要なのではないのか?

また、当人の羞恥あるいは不安がない方法、例えば公共の場所で望遠レンズで撮るという方法を取れば罪にならないのか? これは多分肖像権の話と盗撮の話なのだが、これも線引きははっきりしない。

肖像権のwikipediaより:
「条例レベルでの規制はまちまちであり、被写体が写真及び映像の画面上の一定以上の割合を占めた時点で、無許可撮影が条例に抵触する場合があり、公道や海岸で景色を撮る場合でも注意が必要である。」

尻フェチが尻の写真を撮るのは犯罪で、靴フェチや二の腕フェチが自分の性的好奇心を満足させるのは問題にはならないとすれば、不公平な気がする。

2012年6月11日月曜日

AKB 27thシングル総選挙に思う

世を賑わせているAKBの総選挙にはどちらかと言えばひややかな立場なのですが、
データから何か読み取れるかと思って見てみました。

票数をグラフにしたものは、意外と見つかりにくいのですが、これが1例。
http://ameblo.jp/738hida/entry-11270584180.html

データは、こちらに。
https://docs.google.com/spreadsheet/ccc?key=0AuPm5V-EA3HXdDVCOEZIeGo5Q1pzTy1oN0diNnVwcXc#gid=0

11位までが4万ごえで、ここまでが1軍と言っていいのでしょう。
1位、2位から11位、12位以下、と区分されているように見えます。

9位 松井珠理奈 と 10位 松井玲奈 はSKEのツートップらしいので、AKBのみで見ると
1位 大島優子 を別格として、
2位 渡辺麻友 3期
3位 柏木由紀 3期
4位 指原莉乃 5期
5位 篠田麻里子 1期
6位 高橋みなみ 1期
7位 小嶋陽菜 1期
8位 板野友美 1期
11位 宮澤佐江 2期
ここまでが別格組ということになります。
加入時期をわざわざ書いたのは、結局のところ露出度しだいで総選挙の結果も出てるってことなのかということです。
目に馴染んだものはよく見えてくるという法則で、絶対評価ではないってことですね。
新しい方では12期までの人がいるっていうことですが、まだまだ初期メンバーがメジャーってところに今後の運営の舵取りのポイントがありそうです。

今回の第4回の総選挙は、前回より12万票だか総投票数が多かったそうですが、イベントとしては成功なのでしょう。総選挙の結果は、結局のところ露出度の多いメンバーがそれに応じて票を得ているというだけの話で、じつは面白くない。
所詮はマーケティングの虚構だと言い切ってしまうことも可能です。
しかし、メンバーのスピーチなどを聞いていると、その虚構の中にも彼女たちの真実があるということも見えてくるわけで、そのあたりが面白いところなのでしょうね。

銀座通いをしている知人の、営業だと分かっているホステスさんたちの媚態のなかから本当の「愛」を見つけるんだというような宣言のことを少し思い出しました。

あと、今回いろいろと調べていて、AKBのメンバーの一人ひとりが別々のプロダクションに属しているということを知って、ちょっと新鮮でした。
AKBのバラ売りをする場合には、和田アキ子とからむメンバーと爆笑問題にからむメンバーとは違ってくるということらしいのです。
そういう目で見ると、なるほどと思うことが出てくるかも。

2012年6月3日日曜日

音階の理論

先日、H出さんとなぜか音楽理論の話になって、純正律とピタゴラス音階の話とか、 スケールの話とかになったのだが、 面白かったのは知り合いのギタリストの人の話で、 クラシックをやるときには指板にそれぞれ音階が付いているように見えて、 ポピュラーをやるときにはポジションとスケールの平行移動で考えるとか。 (音理論理にも書いてあったと思います)
その中で、「ホールトーンスケールと言えば?」と聞かれて、「Michael Brecker とか?」と 言ったのですが、ホールズワースとか、けっこうグニャグニャといろんなスケールを 使いこなす人が使うイメージがある。 ホールトーンは調が変わっても偶数系か奇数系かの2種類だけのスケールになるので、 素人がアドリブをやるときにいいんじゃないかと考えたこともあるけど、 たまに織り込むからいいので、全部ホールトーンでは音楽になりません。
で、ホールトーンの代表としてH出さんが挙げたのが鉄腕アトムのイントロでした。 なるほどね。 冨田勲作曲なのだということも教えてもらって、 女性が男性に惚れるのはこういう瞬間なのかもしれないと思いました(違うか)。
鍵盤楽器の鍵の並びがいまのようになったのはいつごろで、どうしてああなったのか、 というのも、音理論理にありましたが、 意外とはっきりと書いているものは見当たらず、明確に誰の発明というわけではなさそう。 中世の8旋法について調べてみると、ハ長調の(白鍵の)音をどこから始めるかで それぞれの旋法ができるというように書かれていることが多いので、 どうも11世紀頃に教会のオルガンが作られたころ、鍵盤との対応が出来てきたようです。 グイード・ダレッツォという人が歌の技術を効率的に伝えるために 音階の表記と譜面(4線譜)を作ったというのが、始まりらしい。
しかし、この辺はまだまだ奥が深そうなので、改めて。