The Dream of the Blue Turtlesというのは、改めて見るとかなり力が入ったアルバムで、 音楽的にはジャズ寄りのアプローチを見せていて、歌詞はとてもメッセージ色が強い。
2011年3月の福島の事故の3ヶ月ぐらいあと「ポテトキッド」に行ったところ、マスターが We Work the Black Seam をかけた。 びっくりして店の奥を見ると、マスターが含羞を含んだ笑みを返してきた。 それだけの話しですが、何か気持ちが通じたような気がしたものです。
One day in a nuclear age They may understand our rage They build machines that they can't control And bury the waste in a great big holeこれが発表されたのは、チェルノブイリの1年前なので、先取りをしていたとも言えます。 Black Seam は石炭の取れる地層で、炭鉱で働く坑夫を主人公に、原子力がやってきたら俺たちは用済みだと 嘆くというような内容です。
But deadly for twelve thousand years is carbon fourteenここは放射性物質の炭素14のことを言っているだけど、原発の事故でC14が問題になるってことはあまりなく、 年代測定のほうで出てくるものなので、何か誤解があったのかも。 C14の半減期は5730年なので、twelve thousand years では約1/4になるわけで、 ここでも半減期の2倍で無くなるという誤解があったではないかという疑惑もある。
この曲以外にも、米ソ対立を題材にとったRussian とか。
We share the same biology Regardless of ideologyこのあたりの理念は、環境問題の活動に積極的になっていくStingの立場がよく見える。 しかし、
Believe me when I say to you I hope the Russians love their children tooここでは明らかに西側に自分を置いているところが残念。
長くなってしまったので、Love is the Seventh Wave については、別項で。
あと、このアルバムについては、発売当初のスキー場で、"The Dream Of The Blue Turtles"が かかった時のことを思い出す。 曲が終わった後でDJが焦っていて、「とんでもない曲をかけちゃいました」とか。 面白い選曲だと思ったけど、DJさんは、Set Them Free と間違えたのか、タイトルトラックだから いい曲のはずだと知らずにかけたのか。
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