2024年4月15日月曜日

SwitchBot ハブミニ 故障→分解

 「SwitchBot ハブミニ」をAlexaとのセットでプレゼントで貰いました。照明のリモコンをAlexaから操作するというような仕掛けを設定して遊んでいたところ、SwitchBotの電源が入らなくなってしまいました。リモコンの学習をしていたときのことですが、ネットで見てみると似たような事例が複数起こっているらしく、製品の問題として保証対応してもらえそうです。

SwitchBotアプリのサポートページからサポートを申し込むと、電源を入れても電源が入らない状況をビデオに撮って送れとのこと。その通りにすると、少し日数はかかりましたが、新品が送られてきました。もとの製品は返送しなくてもいいということです。

しばらく放置するとまた復活したりしないかと少し期待しましたが、まったく動く様子がないので、開けてみることにしました。ケースにビスはなく、ツメで止まってます。4方向に8本のツメがあるので、傷をつけずに開けるのは難しい。

開けると、PCBが見えます。下の方に赤外リモコンの受光部(左下黒)、赤外リモコン信号の発光部(右下子基板)があり、チップが2つ見えます。
左の大きめのチップが、Nordic SemiconductorのnRF52832で、これはBlootoothのチップです。SwitchBotシリーズの人感センサ―や温度計、カーテン開閉のデバイスなどと接続するのにつかうもの。
右肩のチップはEspressif SystemsのESP8266EXで、Wi-Fiのチップです。
その他は受動部品とWi-Fiのアンテナらしきもの。右端にあるランドは何のためかわかりませんが、引き出しランドにはRX、TX、SCL、SDAなどが読めるので、なにか通信用のチップ用?それにしてはピン数が多い。

裏側もあまり部品はありません。8ピンのT25S32はSPIフラッシュで、これがESP8266EXの近くにあるということは、メインのコントローラはESP8266EXなのでしょうか。32bit RISCプロセッサを積んでいるようです。
いずれにしても、パーツはどれも汎用品で、部品点数も多くないので、それほどコストは高くなさそうです。5,000円以上の価格で売っているのはなかなか強気にも思えますが、ビジネス的には各社のリモコン信号の対応が鍵になるのでしょう。リモコン信号のフォーマットなどは公開されていないのがほとんどなので、なかなか大変な作業だと思われます。
製品としては、リモコン信号の発光部にレンズを付けるでもなく、乳白色のケースを通して光らせるだけ、という思い切りがすごいと思いました。あと、電源のコネクターがUSB-miniBなのはイマイチですね。

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