2022年12月15日木曜日

サッカーのVAR判定の時間軸方向の精度について


2022 ワールドカップ1次リーグスペイン戦のVAR判定で、1ミリ残ったのでバンザイとなっていますが、時間軸を考えるとヤバいんじゃないかという話。
FB投稿(12/3)のアーカイブです。 
判定はソニーのホークアイとドイツ社のキネクソンを使っているということですが、どちらもミリ精度まで判定できるとしているようです。ソニーのは明らかにカメラベースなので、毎秒30コマから60コマでしょう。キネクソンのフレームレートはよく分かりません。仮に50コマとしましょう。
今回のはゴールラインに平行に近い角度で入っているので、ラインに対する速さはそれほどでもないですが、歩く速さぐらいだとすると、
  時速4km/3600秒/50コマ = 22mm 
で 22ミリはフレームとフレームの間で動くということになります。ということは、判定したフレームの前の映ってない時間にライン外に出ていた可能性があるということになります。写真ではボールが少し潰れているように見えますから、タッチはもう少し早い時間にあったのでしょう。
タッチ前後はほぼ等速で動くと仮定すれば、前後のフレームから割り出してコンタクトの瞬間を出すこともできるはずです。その場合も接触は1点ではなくボールがつぶれている期間があるので単純ではないですが。
テニスでは、ホークアイを使っていますが、ラインの判定は接地した瞬間をシミュレーションで出してますね。2ミリ程度の誤差はあるということですが、それは無いことにしてホークアイがアウトと言えばアウト、としているようです。システムがルールになっているということらしい。
サッカーの場合は、そこまで精緻な定義はしていないと思いますが、VARを見て審判が判定した結果が正義ということなのでしょう。ドイツからシミュレーション結果を突きつけて来たりしないものでしょうか?同じプレーでも、タイミングが0.01秒ずれていたら違う判定になっていたかもしれません。 

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