2013年6月15日土曜日

回遊魚も危険? 食品放射線をどう見るか。

先日、九州方面で穫れた魚でも回遊しているから気をつけないと、という記事があったけど、中身を見ると 4Bq/Kg とかだったので、それほど神経質になる必要もないのかな、と思いながら気になっていた。
元記事が分からないけど、たとえば、
安心して魚を食べるために知っておきたい回遊ルートのまとめ

食品の放射線物質含有量の基準は 100Bq/Kg ということですが、これを線量換算で考えるとどうなるか、というのを計算してみました。
1日に1.5Kg食べるとして365日分で、547.5Kg
Cs137の経口摂取の実効線量係数が 0.000013mSv/Bq
とすると、年間 1mSv を基準にすれば、
1 mSv / 0.000013mSv/Bq / 547.5Kg = 140Bq/Kg
ということで、食べる食品に均一に放射能があるとすれば、140Bq/Kg から上は危ないという話になる。たぶん、100Bq/Kgの基準値も、こんな計算から出てるんでしょう。
Bq/Kgは数字が大きく出るので、1万Bq/Kg とかいうとそれだけで死んじゃいそうな気になりますが、上の計算でいうと、150gを週1回食べるのであればほぼ問題ないという計算になる。
でも、選ばないでしょうけど。

もちろん、他の核種のことは入っていないし、濃縮のことも計算に入っていないので、ざくっとした計算ですが。

しかし、いろんなことをいう人が居るものです。

「安全」よりの人
内部被ばくのリスク評価について

「危険」よりの人
100Bq/kgは、食べて大丈夫でしょうか?

ポロニウムによる経口内部被曝が 0.8mSv/年
自然放射線による被ばく、ポロニウムPo-210 、カリウムK-40、ラドンRn-222

2013年6月10日月曜日

音楽は趣味として高級か低級か

今日のtweetからの展開です。

音楽というのは人間の娯楽の中でもかなり初期から成立していたと思われ、ほとんど本能にも近いのではないか。
そうなのであれば、「動物的」あるいは「本能的」となり、「低級」と言われてしまうんだろうか。
こういうところから考え始めました。

本能的といえば、人間の3大欲求といえば、「食欲」、「睡眠欲」、「性欲」です。
これらが趣味になるか、といえば、食欲以外は趣味と言うとあまり褒められない感じ。
食欲は「食通」とか「美食家」と言えば趣味っぽいけど、たくさん食べるのが趣味というと、これはまた褒められない感じで、大食いグランプリレベルまで達しないと世の中には認めてもらえない。

食が高級と認められるのは、珍しい食材や手の込んだ調理という付加価値がつく場合で、いくら美味しくてもB級グルメはB級の域を出るのは難しい。
食については、手が込んだ珍しいものが高級ということになっていて、そういうのを求める人は「食文化」を高めているってことになる。
なので、食に関して言うと、本来の欲求とずれたところに、食文化が存在していると言ってもいいでしょう。

これを性欲についてやると kinky ってことになって、やはり褒められないし、睡眠に関してはそんなバリエーションさえ無い。

音楽も、高級低級いろいろな見方があると思いますが、アフリカのトライバルなリズムとかいうと低級な感じがあり、クラシックのオーケストラは高級な感じとか、パンクは労働者階級で、ジャズはなんかオシャレとか、序列があるようです。

しかし面白いのは、CDの値段って、そういう序列や価値観にあまり関係なく、けっこう一律だってことです。
映画もそうですけど。
ライブの場合は、アーティストによって値段が違って当たり前なのが、パッケージになると一律になってしまうというのが、不思議。
値段で価値を計ろうとしたら、絶版にして中古市場のレートを見るしかない、みたいな。

その中で何が重んじられるかというと、売れているかどうかだったりして、食の世界でいえばカレーライスが偉いのか、的な話になってします。

もっと対価で語るようなところがあってもいいんではないかという気もします。
大家のCDは5000円で売ってるとか。

しかし、多勢をかけたオーケストラよりも、ギター1本弾き語りの方がグッと来るというようなこともあり、料理のようなランクがつけにくいのも音楽の不思議なところのように思います。

アフリカンビートが低級なわけではないし、高級と言われるクラシック音楽も、当時は人気稼業だったわけで。