2013年1月20日日曜日

福島の「のう胞」はどこまで異常か?

以前から気になっていたのですが、福島の子供の甲状腺調査の件。

甲状腺調査について
http://sozo-y.blogspot.jp/2012/11/blog-post.html

前に書いた時には見逃してましたけど、
http://takumiuna.makusta.jp/e194532.html

ここでは、医師という人が、こんなように書いています。
1. 内外の甲状腺超音波検査成績をまとめると、10 才前後の小児に「のう胞」
が発見される割合は、0.5~1%前後である。

2. 福島県の小児(平均年齢10 歳前後)の35%にのう胞が発見されているこ
とは、これらの地域の小児の甲状腺が望ましくない環境影響を受けている
おそれを強く示す。

しかし、のう胞の判定基準についてはちゃんとした考察がされていないのです。
同じ基準で測ったデータでないと比較しても意味がないのは当たり前のことで。

これについて、やっとニュートラルっぽい記事を見つけました。

SYNODOSジャーナル 「放射線の健康影響をめぐる誤解 片瀬久美子」
http://webronza.asahi.com/synodos/2012071900001.html

この人は、癌の疑いが出た札幌の女児のことをバッサリと否定しているので、親原発の人である可能性もありますが、分析は確かなように思いました。

「まして今の段階では原発事故発生後1年少々しか経っておらず、甲状腺癌の成長の遅さを考えると発症が早すぎますので、もし癌が見つかったとしても原発事故との関係は薄いと推定されます。」
ここは、反原発一本槍の人は、チェルノブイリでも4年経ってから出た影響が、福島では1年で出た、というところです。

Goiter(甲状腺腫)の基準は” The criterion for goiter in Gomel was a thyroid exceeding the volume calculated by the formula developed by us [9] and Parshin et al. [10], and the criterion for goiter in Nagasaki was a thyroid exceeding the volume calculated only by the formula developed by Parshin et al. [10].” とあり、所定の計算式に従って計算した体積を超える甲状腺となっています。福島の甲状腺検査ではこの様な基準では分類していないので、データを比較することはできません。

これがとっても残念なところで、「所定の計算式」がどのようなものか、それが福島の調査結果とどのように対照できるか、が示されると良かったんですけどね。

この程度の差では、長崎よりも福島の方が陽性の結節をもつ人が多いと判定することは困難です。ゴメリでの調査結果(1.74%)については、ゴメリの被験者数は充分に多いので、福島よりもゴメリの方が陽性の結節をもつ人が多いと考えられます。

結論は、やっぱり親原発寄り。
しかし、こっちのほうが、真実に近いと考えています。

だからと言って、安全だと考えているわけではなく、子供を放射線障害の可能性がある地域から逃すべきである、という点では、センセーショナルな書き方も役割を果たしていると思います。

それでも、必要以上の心配が、病のもとになっているかもしれない、という視点もあります。
こういうことを書くと、「安全デマ」と言われてしまうわけですが。

2013年1月9日水曜日

1万円イアホン

先日、出張中に使っていたイアホンを落としてしまったので、新調しました。
前のはSENNHEISERの1万円ちょっとのものだったので、同じレンジで選ぶことにしたのですが、iPod touch がメイン機であることもあって、Bluetoothのものを選ぼうと企んでいたのですが、結局やめました。

Audio Technica の ATH-CKS99BT が、いちおう狙いだったのですが、まず Bluetooth のペアリングの方法が分からず試聴ができず、同じユニットと思われる ATH-CKS99i を聴いてみたところ「衝撃の重低音再生」がどうもダメで、あとBluetoothのユニットのデザインが気に入らなかったので、やめました。
SONYのBluetoothユニット+普通のイアホンの組み合わせは、良いかもしれない。

試聴してみてよかったのをいくつか。
ちなみに私、iPhone5などについているAppleイアホンはダメでした。
低音を出すのにがんばりすぎていて、響きがついている感じ。
あと、ブランドで落としたのもいくつか。

Atomic Floyd の Power Jaxは、かなり良かった。
原子心母を思わせるような社名が良い。
Philipsをスピンアウトした人が作った英国の会社みたいです。
入荷待ちだったのでこれはやめました。
品物があれば、これになっていたかも。

次は、Audio Technica の ATH-CKM99
これは低音重視のCKS99と違って、バランスが良いです。実売12000円ぐらいでしょうか。

最終的に選んだのは、Klipsch のReference S4iでした。
これは1万円切ります。
アメリカブランドということでBoseっぽい音かとも思いましたが、リファレンスというタイトルがついているだけあって、とてもバランスが良い感じです。
試聴時にはちょっと低音が勝ちすぎているような気もしたけど、イアピースを細めのにしたら良くなりました。
でも、歩いていると安定が悪いので、元に戻すかも。

機能的にも、イアホンの左右の区別がすぐつくというところも良いし、マイク+コントローラがついていて、ボリュームアップダウン、Play/Stop, Next/Prev まで操作できる。

ということで、次は電話用のBluetoothヘッドセットに手を出すかどうか。

2013年1月5日土曜日

Occupied Japan

親の家から出てきた品です。


どういう種類のものか、説明できませんが、皿です。
本体がどういうものなのかは、じつはあまり重要ではないので。

裏の銘が、こちらです。


"MADE BY HAND IN OCCUPIED JAPAN"
とあります。
1945年9月2日の降伏文書調印から、1952年4月8日のサンフランシスコ講和条約発効まで(wikipedia調べですが)の間、日本は連合国の占領下にあったというわけです。
そのあいだの生産物なのでしょう。

つい60年前は占領下にあった国だということを、皆さん忘れているのではないかと思うときがあります。
TPPに入ることでアメリカの属国になるとかいう議論もありますが、むしろ日本はいままでずっと(成功した)アメリカの属国であったと思うほうがすっきりするように思います。
日本は戦後の繁栄をすることで西側体制のショーケースとなった、とすれば、日本はアメリカの加護の中で「繁栄させていただいた」、ということになります。

2013年1月3日木曜日

あいまいな日本のあいさつ

あけましておめでとうございます。

これは日本語の中ではめずらしく意味の通った挨拶である。

おはようございます。

これは、「早いですね」なので、まだ意味のある方。

こんにちは、になると、もう「今日は...」だけで、今日がいい日だと言っているわけでもない。

こんばんは、も「今晩は...」なので、同じ事。

ありがとうございます。
これは、漢字だと「有難う御座います」で丁寧だけど、本当は「ありがたき幸せに存じます」から来ているはずで、「ありがとう」だけにすると「めったにない」と言っているだけ。
「ありがとうございます」にしても「めったにないことでございます」と言っている。

「ごめん」は「ご免なさいませ」だから、まだ意味がある方か。

その中でも、一番意味がないのは「どうも」で、それだけにいちばん便利に使えるということなのか。