2025年9月10日水曜日

さくらインターネットからgmailにメール送信できない問題の解決

 いま使っているメールアドレスは、サポートがあまりにも貧弱であることを実感して、さくらインターネットでメールアドレスを取りました。

すると、gmailへの送信で問題があるというのです。乗り換えするつもりになっていたのに、gmailに送信ができないというのは困ります。
さすがに、gmailに送信ができないなどというような大きい問題をサービス提供者として放置するなどということはあり得ないと考えていましたが、けっこう深刻な問題のようです。

gmailにブロックされるのはセキュリティチェックが厳しいからというのですが、ドメイン名に依存しているようなので、sakura.ne.jp のドメインから怪しいメールがたくさん飛んでるということらしい。わりと権限も広く与えられて自由度の効くレンタルサーバーで、良からぬことをしている層があるのでしょう。

さくらのインターネットには、Gmailへメール送信ができない場合の対処方法を知りたいとして記事が出ています。内容は、SPF、DKIM、DMARCの設定をするというもので、送信元サーバの正当性を証明するレコードをメールにつけて送信するというものです。これをやってみると、たしかに届くようにはなるのですが、とても時間がかかることがあります。
それもやっぱり困るので、ネットでいろいろ調べていると、デフォルトのドメインだとだめで、sakura.ne.jp ではないサブドメインをつくるとうまくいくという記事を見つけました。このXの投稿やSakuraの設定方法というページにあります。で、よく見ると、さくらのサポートページにもそのように書いてあるのがありました。

よくあるご質問>初期ドメインを使用したメールアドレスからメールを受信できない

誠に残念ながら、現状さくらのレンタルサーバの設定如何で回避が困難であるため、初期ドメイン以外のドメインを使用する事をご提案しております。 

ライトプランの契約ですが、サブドメイン取得には追加料金がかからないので、取ってみました。そうすると、最初はすぐにgmailにも届いていたのに、時間によって遅延が大きいときがあるようです。30分ぐらいのときもあれば、もっと長いときもあるようです。

この問題の解決法はなかなか分からなかったので、サポート品質を確認する意味を含めて、問い合わせてみました。そうすると、From: はサブドメインになっているけど、Envelope-From: がsakuraになっているというのです。

> Received: from [xxx.xxx.xx.x] (xxxxxxx.ne.jp [xxx.xxx.xx.xxx]) (authenticated bits=0) by wwwxxxx.sakura.ne.jp (8.16.1/8.16.1) with ESMTPA id 5897lZaK023577 for <xxxxxxxx@gmail.com>; Tue, 9 Sep 2025 16:47:36 +0900 (JST) (envelope-from xxxxxx@xxxxx.sakura.ne.jp)

これを見てもどうしたら良いのかわからないし、サポートのメールにはヒントはありません。突き放されています。
お客様にてどのようにしてメールを設定されたかは弊社では分かりかねますが、envelope-from を「gaffa.matrix.jp」として送信いただくことで、Gmailの受信拒否は発生しにくくなると思われます。

Webでいろいろ見ても、メーラの設定で envelope-from を付けるというのは出ておらず、SMTP呼び出しのオプションとか、sendmail の -f オプションとかが出てきます。いろいろやっていて、追加ヘッダで Envelope-From: を付けると、それが反映されることが分かりました。これで、解決の糸口は見つかったことになります。
ただし、恒久的な解決にはなりません。また試行錯誤を続けると、PCメールでは、メール送信の設定で、常時付加ヘッダーとして Sender: を設定すると、そのアドレスが envelope-from に適用されるらしいことが分かりました。これで、PCからの送信については、遅延もなくgmailへの送信ができるようになりました。
メールはAndroidでも見ていますが、こちらの処置はどうしたらいいのかまだ分かっていません。追加ヘッダーを付けられるアプリに乗り換えればよいのでしょうが、未調査です。いま使っている Aqua mail というソフトは有料版ではありますが、追加ヘッダーは使えないらしいです。
ということで、なんとか乗り換えはできそうですが、一方で、さくらから逃げ出すしかないと心を決めた人もいるようです。
メールサービスを移行せざるを得ない。 (さくらメールボックスは予想以上にクソだった・・・)という人ですが、この人は、もともと以前から sakura.ne.jp ドメインのアドレスを使っていて、サブドメインを設定しろと言われたとかいうことらしい。メールアドレスを変えるなら、逃げ出したいと考えるのは当然でしょうね。
それにしても、この最後のブログを書いている人がいろいろメールのサービスを検討している中で、これなら間違いなさそうというのが見つからないのはどうしたことかと思います。
メール自体がオワコンということでしょうか?その割にはいろいろなサービスの認証とか、大事なところで使われている気がします。

2025年9月3日水曜日

JAL 123便事故の疑問

[FB投稿より]
2025-08-13
昨日テレビで、JAL 123便の事故の40周年に関していくつか取り上げられていました。その中で、墜落の日の夜に上空を飛んだという人のインタビューがありました。青山透子さんの本を読んで、場所は翌朝まで特定できていなかったことになっていたはずでは、と思っていたので、不思議に思って読み返してみました。 
時系列の表を見ると、19:35には在日米軍が現場を特定していたのに、翌朝まで現場入りが禁止されていたということがあったようです。 

そのテレビ番組では、陰謀論みたいなのもあるようだけど、騙されないように、などと言ってましたが、これに限っては陰謀論ではないと私は思ってます。 
明らかに現場は特定されていたのに、救助が翌朝まで行われなかったのは不自然です。地元の人で、自衛隊に帰れと言われた人もあるらしい。 

問題の圧力隔壁が「救助のために」現場で細断されてたとか、夜にヘリの音がしてたとか、怪しい話は山ほどあります。現場に向かおうとした自衛隊員が射殺されたというニュース速報が流れたというのは、さすがにデマ? 

見立てとしては、自衛隊か米軍の演習で尾翼を「攻撃」してしまい、それが明るみに出るとまずいので証拠隠滅のために(横田基地や海ではなく)山中に落としたというストーリーなのですが。 
その説を否定する立場の記事もありましたが、その根拠が、静岡から群馬まで5分で着くなら超音速なのであり得ない、ということでした。まあ、2つの目撃証言の時刻が正しければそうなんですが、計測した時刻ではないので。JAL機はその間を30分弱で飛んでます。 あとは、そんなに秘密を守れるわけはないとかね。 


OBとはいえ、立場のある人なので、言葉を選んで話していると思います。 疑問はいくつかあります。 
・社内で会議が1つもないということ 
・米軍に救助要請を出さなかったのは事情があるとしても、自衛隊が翌朝まで動かず、場所が特定できていないことにされていたのはなぜか 
・フライトシミュレーターでやってみたら、ある程度制御できたと言いながら、御巣鷹山に落ちたのは制御不能だったからと言っている矛盾。大槻上空で1回回っているのは、横田基地に向けて高度を下げているとすると説明がつくし、その後また高度を上げてます。 
・青山なにがしが実在するのかどうかもわからないという言い方も、気になる(お互いに認めてないみたいですね)。 

 2025-08-16
JAL 123便の事故の件を書いて、いろいろ反響をいただきましたが、この件は中立的な見方を持つ人が少なく、分断を呼ぶようなネタなのかなと感じました。最近の斎藤元彦氏をめぐる議論のように、どちらかの立場かがはっきりしているように思います。 

そんな中で、「陰謀論」寄りのスタンスで書くと、「根拠のない陰謀論を信じるヤバイ奴」だと思われているかもしれないと思いました。深田萌絵さんのことを書いたりしたこともあったので。ちなみに、NASAの月着陸はフェイクだったとか、9.11はアメリカ政府とペンダゴンが仕組んだことだとかは、信じてません。 
あらためて事故調側の見解を見てみようとしましたが、あまりにも膨大なので、とりあえず事故調側の見解を示しているwikipediaを通読してみました。 

やっぱり腑に落ちない点がいくつかあります。 
・当日夜21時ごろに現場上空を飛んだ米軍の部隊に箝口令がしかれたという記述。 
・「急減圧」は本当にあったのか というセクションの記述。 
・現場の特定に時間がかかったうえ、「時間がかかった原因は、墜落現場から北西に10 km離れた「長野県南佐久郡 御座山北斜面」などの誤った墜落位置情報が流されたためであった」という記述。 
2番目については、日乗連パンフが疑義を呈しています。日乗連とは、日本乗員組合連絡会議で、日本の航空会社の乗員の団体で、圧力隔壁より前に垂直尾翼に破壊があったのではないか、と推論しています。事故調の見解のように、与圧はすべて失われ、飛行記録どおり22,000ftの上空を飛んでいたのなら、数分しか意識を保てないということです。 
このことに関しては、テレビ番組でも取り上げられたようで、この中では急減圧だと意識を数分間以上保つのは困難だと実験で確認しています。 

先の投稿のコメントで紹介されていたもとパイロットの杉江さんの発言にも矛盾があります。 
フライトシミュレーターで検証したら、着水がかなりの確率でできる(=コントロールが可能)と言いながら、山の中に落ちたのはたまたまそうなってしまっただけ、と言ってます。 
ある程度コントロールできていたとしたら、羽田または横田基地を目指して飛行していて、それをあきらめて墜落地点に向かったというのは、つじつまが合うように思います。 
大月上空での旋回は、コントロールできていないのではなく、高度を下げるための操作であるように見えます。


2024年5月9日木曜日

Apple M4チップの歩留まり戦略

 これはM3のときに書こうと思って、時期を逸してしまった話。
AppleのiPad Proと内蔵のM4チップが発表されました。


M4はトランジスタ数で28billion(280億)個ということで、相当大きそうなチップです。intelのi9のトランジスタ数に比べても3~5倍多いらしいです。それだけ大きいと歩留まりが問題になってきます。ウエハにはある程度の密度の欠陥が避けられず、チップが大きくなればなるほど1つのチップに欠陥が当たる率が増え、結果的に捨てるチップの割合が高くなるからです。

性能上の限界も製造ロットごとにばらつきます。インテルのCPUなどは、クロックスピードにいくつかバリエーションを設けて、速いチップはより高く売るというようなことをしています。あれはプロセスを変えているという部分もあるかもしれませんが、基本的には同じ設計で作ってから選別しているはずです。

Appleの場合はスピードのバリエーションは作っていませんが、CPU数にバリエーションがあります。

これはiPad Proのページから抜き出したものですが、ストレージが256GB/512GBのモデルは「3つの高性能コアと6つの高効率コア」、1TB/2TBモデルは「4つの高性能コアと6つの高効率コア」となっています。高性能コアの数が1つ違って、外は同じです。これはどういうことか。

設計上は別々に作るのではなく、同じ設計であるはずです。別々に設計するのであれば、コアの数が1つ違うだけというようなことはせず、もっと仕様のバリエーションがあちこちにつくはずです。ということは、ここで選別が行われているということです。チップの欠陥が高性能コアのうちのどれかに当たれば、そのコアの動作を止めて残りの3つを動作させれば、「3つの高性能コア」のバージョンができるということです。

これはAppleが発表しているチップ(ダイ)の絵で、白い表示のエリアの大部分が高性能コアの領域です。仮にこれが占める面積がチップの20%であったとすると、おおざっぱな計算でいうとウエハの欠陥によるチップの不良品のうち、約20%が「3つの高性能コア」バージョンとして救えるということになります。仮に全部を「4つの高性能コア」にする場合の歩留まりが80%であったとすると(チップが大きいのでそれなりに歩留まりは低いはず)、84%ぐらいまで歩留まりが上げられることになります。結果的に原価も抑えることができます。

intelはこれをやっていないのかと思っていたのですが、intelのMPUも最近のi9などを見るとコア/スレッド数にバリエーションが付いてました。

さらに考えると、製品の上位バージョンと下位バージョンの割合は価格でコントロールするだけなので、思うようにはなりません。下位バージョン(3コア品)の販売が半分だったとすると、4コア動作するチップのうち1つの機能を殺して製品に使うことになるわけです。もったいない気もしますが、別々に設計製造するコストにくらべれば、その方が効率が良いのでしょう。

なんとも残念な気がしますし、もったいないからそれ生かしといてよと言いたくなりますが、多分そういうことです。せっかく性能が出ているのにそれを殺して出荷するという例は外にもあるでしょうか。


2024年4月15日月曜日

SwitchBot ハブミニ 故障→分解

 「SwitchBot ハブミニ」をAlexaとのセットでプレゼントで貰いました。照明のリモコンをAlexaから操作するというような仕掛けを設定して遊んでいたところ、SwitchBotの電源が入らなくなってしまいました。リモコンの学習をしていたときのことですが、ネットで見てみると似たような事例が複数起こっているらしく、製品の問題として保証対応してもらえそうです。

SwitchBotアプリのサポートページからサポートを申し込むと、電源を入れても電源が入らない状況をビデオに撮って送れとのこと。その通りにすると、少し日数はかかりましたが、新品が送られてきました。もとの製品は返送しなくてもいいということです。

しばらく放置するとまた復活したりしないかと少し期待しましたが、まったく動く様子がないので、開けてみることにしました。ケースにビスはなく、ツメで止まってます。4方向に8本のツメがあるので、傷をつけずに開けるのは難しい。

開けると、PCBが見えます。下の方に赤外リモコンの受光部(左下黒)、赤外リモコン信号の発光部(右下子基板)があり、チップが2つ見えます。
左の大きめのチップが、Nordic SemiconductorのnRF52832で、これはBlootoothのチップです。SwitchBotシリーズの人感センサ―や温度計、カーテン開閉のデバイスなどと接続するのにつかうもの。
右肩のチップはEspressif SystemsのESP8266EXで、Wi-Fiのチップです。
その他は受動部品とWi-Fiのアンテナらしきもの。右端にあるランドは何のためかわかりませんが、引き出しランドにはRX、TX、SCL、SDAなどが読めるので、なにか通信用のチップ用?それにしてはピン数が多い。

裏側もあまり部品はありません。8ピンのT25S32はSPIフラッシュで、これがESP8266EXの近くにあるということは、メインのコントローラはESP8266EXなのでしょうか。32bit RISCプロセッサを積んでいるようです。
いずれにしても、パーツはどれも汎用品で、部品点数も多くないので、それほどコストは高くなさそうです。5,000円以上の価格で売っているのはなかなか強気にも思えますが、ビジネス的には各社のリモコン信号の対応が鍵になるのでしょう。リモコン信号のフォーマットなどは公開されていないのがほとんどなので、なかなか大変な作業だと思われます。
製品としては、リモコン信号の発光部にレンズを付けるでもなく、乳白色のケースを通して光らせるだけ、という思い切りがすごいと思いました。あと、電源のコネクターがUSB-miniBなのはイマイチですね。

2024年3月31日日曜日

翻訳者トライアル覚え書き

 翻訳業界はなぜかネットに出ている情報が極めて少ないので、備忘録的に。

これまでに受けた英日翻訳者のトライアルの内容について、差し障りがないと思われる範囲でメモしておきます。


T社(2022年1月):

経験のないところからどうやって翻訳者としての仕事を始められるかと考え、当初はAmeliaの定例トライアルのIT・テクニカルでクラウン資格を取ろうとしたところ、これがなかなかハードルが高いものであることが判明(今に至るまで、Aを取れたこともない)。Ameliaのカウンセリングを受けてみたところ、Bぐらいが取れているのならトライアルを受けてみれば良いとアドバイスを受け、Ameliaサイトから応募。

結果、この1社目はトライアルも受けさせてもらえず、不採用の連絡のみ。


R社(2022年3月):

JTFサイトの求人から応募。この会社はほぼ常時求人を出している模様。

ITマーケティング、CAD/CAM、計算機関連、大手ITベンダ対応の4分野でトライアルを実施。2週間ほどの時間を与えられて、各分野の課題の英文を和訳するという課題で、特にしかけがある様子でもなかった。

1か月たっても連絡がないので問い合わせたところ、4分野中の2分野で合格になっていますが、システムの関係で処理が止まっているとの返信。しかし翌日には手続きが進み、登録となった。このやり取りを含めて何か試されているのではないかと思ってしまいます。

この社からは、翌月から始まって継続的に受注あり、副業で翻訳を始める契機となりました。ありがたい会社。


H社(2022年4月):

JTFサイトから応募。ここも常時求人を出している印象。

本トライアル前にWebでの事前テストがあり、英文が提示されてそれの誤っている箇所を指摘するという問題で、時間制限付き。これはなんとかパスし、トライアルは合計350ワードほどの英文和訳で主にITマーケティング系。

結果、「大変残念ですが、今回はお見送りさせていただくという結論に至りました」ということで、不採用。


S社(2022年7月):

B社から継続的に発注はあるものの、専業で翻訳を生業とするには仕事量が足りないということで、Ameliaから応募。

合計500ワードほどで、期限は3日ほど。内容は半導体のデータシートの一部だと思われ、後に受注する案件とも共通する。

2週間を待たずに合格の案内あり、登録。

ここも継続的に受注あり。TMがしっかりしていてレートが高めなのでありがたい。


M社(2022年9月):

2社から仕事を受けるようになって、会社も辞めて専業化するぞと意気込んだ時期。Ameliaの求人から申し込む。課題は2段階に分かれていて、第1段階は文章のエラーの検出や文章の穴埋めなど、共通テスト的な内容。第2段階はIT系、メディカル、ビジネスブログの翻訳3題。応募者が多い場合には第1段階で足切りをするのかもしれないが、第2段階もまとめて提出する形だった。

ここの課題は形式がしっかりしていて、スタイルガイドやインストラクション、クエリのフォーマットまでがついている上、回答の提出の仕方もZipパスワードの送信法まで含めて細かく指示が入っている。

結果、20日待ったあとに「慎重に選考を重ねました結果、誠に残念ながら今回についてはご期待に添えない結果となりました」。回答の提出時に、Zipファイルの添付を忘れて再送信するという痛恨のミスをやりました。それが原因で落ちたと信じたくはないですが、応募者に事欠かない状態であれば、少しでも瑕疵があれば落とすのかもしれない。


C社(2022年9月):

ここも上のM社と同時に申し込んだはず。課題は回答必須のものと選択可能なものが数題。訳文にコメントを付ける欄が設けられており、原文の英文に少なからず間違いがあるというトリッキーな設定。スペル間違い、文法上の不整合、日付と曜日の不一致など、だいぶ気づいてコメントしたつもりですが、対応に迷うものもあり、モヤモヤする課題でした。

1か月ぐらい返信がなかったので期待が膨らんだものの、返信は、「トライアルの内容およびその他総合的に判断させていただきましたが、今回の翻訳者登録は見送らせていただきたく存じます」

このときも、回答返信先のアドレスが指定されていたのに、Reply-Allで担当者宛に返信してしまうというミスがありました。指定アドレスがCCには入っていたものの、不安になってToにして出したのですが、こういうミスはやはり良くないはず。


H2社(2022年11月):

9月に2つ落ちて意気消沈したものの、なんとかしないといけないのでもう1社申し込み。ここの課題は面白くて、原文を検索すると訳文が出てくるのですが、それに間違っている部分がある。また、機械翻訳の訳文のポストエディットをする形の課題もあって、これはさじ加減が難しい。

課題提出後20日ぐらいで、めずらしく面接選考に進むという連絡がありました。Zoomで社長含め4人ほどが参加される面接があって、比較的早く登録の案内。職歴等から「ややこしい人」かもしれないと思われていたのを払拭できたのが良かったのかもしれない。

ここは某IT大手の仕事をしていて、ツールやシステムが整備されています。勉強になりますが、単価は高くないというところで、バランスが取れています。


2024年2月25日日曜日

語順の違いによる翻訳の問題

新聞記事で、なかなか複雑な構文を見つけました。
こうした研究結果は、極右の政治指導者が先を争うように気候変動は特権階級の都市部エリートの行き過ぎた懸念だと訴えている時に、公のメッセージを世に伝える賢明な方法の好例だ。

明らかに翻訳の文章なので、原文を探してみると、こうなっています。

Both the paper and the website are examples of smart ways to get a public message across at a time when far-right leaders are racing to argue climate change is an overblown concern of privileged urban elites.

日本語の方は、最初の主語を受ける述部が文章の最後にあって、その間に文章が入れ子になった節が入っている構造になっています。単語の内容から、読み間違える心配はないものの、一読して構造を読み取るのは難しそうです。

一方、原文の英語は、その骨格が文章の最初にあって、後で修飾を加えていく形になっているので、前から順に読めるようになっています。


これは、どうすれば日本語で読みやすくなるでしょうか。
とにかく、主部と述部を近づけていくしかなさそうです。「at a time」以下の部分を前に持ってきて、もとの訳文で離れている部分を近くに置くと、だいぶ見通しがよくなります。

気候変動は特権階級の都市部エリートの行き過ぎた懸念だと、極右の政治指導者が先を争うように訴えている時に、こうした研究結果は、公のメッセージを世に伝える賢明な方法の好例だ。

 ただし、「こうした研究結果」は前の文を受けているので、それと離れてしまうという問題は残ります。


[FT]脱炭素を阻む思い込み 「対策に寄付」実は多数派

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB195Y70Z10C24A2000000/


How to do climate policy in the age of the green backlash

https://www.ft.com/content/2819b9f3-bec0-4537-b3e5-d28fcfb080f5


2022年12月15日木曜日

結局役にたつんだろうかという宗教被害者救済新法

 統一教会の問題から出てきた救済新法、狙いは分かりますが、適用が難しそうです。

そもそも、霊感などの実証できない特別な能力というけど、宗教というのはそういうものでしょう。壺を買わないと不幸になりますと脅すのと、厄年にはお祓いをしてもらわないとの間に、どんな線を引けるんでしょうか。
御守りやお祓いなどの世間的に認められているものには影響が及ばないように、というのはたいへん勝手な話で、好き嫌いで判断することになってしまわないでしょうか。
これをあまり強くやると、じゃあこの神社の御札にどのような効果があるか立証してくださいということになってもおかしくない。脅迫や不安に陥れる行為があるかがポイントというかもしれませんが、宗教って人の不安を収める働きも大きいわけなので、不安につけ込んで「浄財をいただく」ものです。
当人が満足していればそれでいいんだ、ということになりますが、そうすると今度は気が変わったときにどうするかが問題になりそうです。壺を買ってしまったけど今私は目が覚めましたのでお金を返してくださいというのは、服を買ってしばらく機嫌よく着ていたけど、やっぱり似合わないような感じなので返品しますというのとどう違うんだろうか。
信仰の問題だとすれば、信じて買ったときにはそのご利益を受けているわけです。受験に落ちたから天満宮の御札は返金してくださいとは言えないというのが社会通念ですが、宗教法人側が、「もうそのご利益をお受けになっています」と主張したらどうなるか。変な議論をすると宗教の意味を全く否定するようなことにもなりそうな気がします。
結局、詐欺や恐喝など、他の法律で裁けるような極端なケースしか救えないんじゃないでしょうか。
[Facebook 2022-12-10 投稿]

旧統一教会巡る救済新法 宗教団体戸惑い広まる 「反対」や様子見も [毎日新聞]

サッカーのVAR判定の時間軸方向の精度について


2022 ワールドカップ1次リーグスペイン戦のVAR判定で、1ミリ残ったのでバンザイとなっていますが、時間軸を考えるとヤバいんじゃないかという話。
FB投稿(12/3)のアーカイブです。 
判定はソニーのホークアイとドイツ社のキネクソンを使っているということですが、どちらもミリ精度まで判定できるとしているようです。ソニーのは明らかにカメラベースなので、毎秒30コマから60コマでしょう。キネクソンのフレームレートはよく分かりません。仮に50コマとしましょう。
今回のはゴールラインに平行に近い角度で入っているので、ラインに対する速さはそれほどでもないですが、歩く速さぐらいだとすると、
  時速4km/3600秒/50コマ = 22mm 
で 22ミリはフレームとフレームの間で動くということになります。ということは、判定したフレームの前の映ってない時間にライン外に出ていた可能性があるということになります。写真ではボールが少し潰れているように見えますから、タッチはもう少し早い時間にあったのでしょう。
タッチ前後はほぼ等速で動くと仮定すれば、前後のフレームから割り出してコンタクトの瞬間を出すこともできるはずです。その場合も接触は1点ではなくボールがつぶれている期間があるので単純ではないですが。
テニスでは、ホークアイを使っていますが、ラインの判定は接地した瞬間をシミュレーションで出してますね。2ミリ程度の誤差はあるということですが、それは無いことにしてホークアイがアウトと言えばアウト、としているようです。システムがルールになっているということらしい。
サッカーの場合は、そこまで精緻な定義はしていないと思いますが、VARを見て審判が判定した結果が正義ということなのでしょう。ドイツからシミュレーション結果を突きつけて来たりしないものでしょうか?同じプレーでも、タイミングが0.01秒ずれていたら違う判定になっていたかもしれません。 

2021年7月17日土曜日

Five digit advantage

レポートを見ていたら、"five digit advantage" というフレーズが出てきた。
検出精度などが向上するというだが、精度が5桁上がるというのは考えにくい。コストが削減できるのかと考えてみても、ドルやユーロで数えるなら100万円オーダーになるのでこれも考えられない。
辞書を引いてもよく分からず、googleでフレーズ検索してみると、8件のみヒット。その例を見るとどうやら複数の面でメリットがあるとかさまざまな利点があるとか、そういう意味らしい。そうすると、"digit"はケタや数字ではないということ。改めて "digit" を引いてみると、"A finger, thumb, or toe" というのが出てくる。デジタルというが、もとは指で数えることから発していることが分かる。そうすると "five digit" は指折り数えて片手でいっぱいになるほどたくさんの、ということになるのか? なかなかそうだと言ってくれる資料がないけど、そのような気がする。
この調べごとをしている中で、"pentadactyl" という単語も出てきた。これを英和で引くと "五指性"とある。しかし、こんな日本語は見たことがない。やっぱり分からない。
ドイツ人の書いたレポートなので、ドイツ語的な表現なのだろうか?

2021年5月18日火曜日

こんばんわ と こんばんは

「こんばんわ」と書く人をけっこう見るので、それは間違いで「こんばんは」が正しいはずだと思って少し調べ始めると、「こんばんは」が正しいということは確認できたけど、過去についてはいろいろ分からないことが出てきました。
Google で ”こんばんわ こんばんは" を検索して上位に出てくる こんばんは・こんばんわ-どちらが正しい? 「わ」が気持ち悪いから今すぐやめて には、昭和61年7月1日に公式に発表があり定められたとあり、これは間違いなさそうです。でも、
昔は「こんばんわ」と表記していましたし
小学校の授業でも「こんばんわ」と教えていました。
ともあり、そんなことは無かったんじゃないか、と思うわけです。
1986(昭和61)年に内閣から新しい現代語仮名遣いが告示されるまでは「こんにちわ」「こんばんわ」が正しい表記とされていたとのこと。
とあります。
学校でも「こんばんわ」が正しとして習っている人もいるのです。  
と言っています。
ちなみに、不思議なことにこの告示は今は文部科学省のサイトから外されているらしく、
で確認できます。

昭和の時代には「こんばんわ」で習っていたかというと、そんな覚えはないわけです。昭和の時代の辞書を見ても、「こんばんは」が載っています。
そもそも、昭和61年の告示以降は「は」が正しいから、それまでは「わ」が正統だったというのは裏命題で真じゃないから、と思ってもう少し調べると、もう一つわからなくなりました。
私は現在75歳です。人生の半分は「こんにちわ」でした。
とあります。さらに、
内閣告示第三十三号
現代国語の口語文を書きあらわすかなづかいを、次のように定める。
 昭和二十一年十一月十六日 内閣総理大臣 吉田茂
この第四に、 [ワ]に発音される[は]は、[わ]と書く。たゞし助詞の[は]は、[は]と書くことを本則とする。
という引用もあります。昭和20年代は「わ」が正しかったのでしょうか? それぞれの時代の教科書や文学を参照すれば分かるのでしょうが、なかなかサンプルが探し出せません。
サザエさんの初期の作品には「こんちわー」というのを見つけましたが。
カタカナだと、コンニチワ コンバンワ というのも座りが良いような気もするし。
よく見返すと、昭和後期に「こんにちわ」「こんばんわ」が正統だったとも言っておらず、もっと前の話だった可能性はありますね。
変わったとしたら、いつごろどんな形で変わったんだろうか?





2021年4月11日日曜日

Loser / 米津玄師

ふだん歌わない米津玄師ですが、先日このLoserを歌う機会があって、見るとなかなか興味深い曲でした。

まず、ラップ調の部分ですが、ここは16ビートが1つかけた15ビートがユニットになってます。
いっつもどおりのとおりひとり■こ
んな日々もはやこぉりごぉり■もう
どこにも行けやしないのに■ゆめ見
て お や す み
いつでもぼくらはこんなふうに■ぼ
んくらなよるに飽ぁき飽ぁき■また
おどりおどり出すあしたに■出会う
た め に さ よ   な ら
16分ずつ頭を食っていくことで、居心地の悪さ、あるいは焦りが表現されているのかもしれない。

歌詞の内容は、閉塞感を抱えた若者たちへの応援歌だというようなブログも見ましたが、そんなことではなく、単純に自分のことを詞にしているだけなんではないかな。

ここはどうだ楽園か?
今となっちゃもうわからない

青い顔のスーパースターが
お腹すかしては待ってる

やっとメジャーデビューを果たしたけど、どうも目指していたところと違って楽しくもない。「お腹すかして」は、それほど儲かるわけでもなく食えないということか。

今勝ち上がるためのお勉強
朗らかな表情

ヒットを出そうと思えば、ファンサービスもしないといけないし、メディアに対してニコニコしていないといけない。

デカイ自意識抱え込んではもう
磨耗 すり減って残る酸っぱい葡萄

酸っぱい葡萄はイソップ童話では、取りそこねたものを残念がるのを紛らわすための表現。

いつかは出会えるはずの
黄金の色したアイオライトを

これは、将来の希望とかそういうことではなく、ただヒット曲が欲しいということを言っているのではないか。

アイムアルーザー どうせだったら
遠吠えだっていいだろう

この遠吠えというのは、海外(アメリカ)進出のことをいっているのかな、という気がした。国内の冴えない音楽市場でくすぶっているぐらいなら、アメリカ進出してしまったほうが気が晴れるというようなことではないかという。「摩天楼」もニューヨークへの言及のようにも思えるし、「イアンもカートも」も洋楽への目線。


2021年3月28日日曜日

桜の開花がだんだん早くなっているのかと思って調べてみると、気象庁のサイトにデータが出ています。グラフとか回帰分析をしているのはあまり見つからず、この静岡のデータまとめが見つかりました。
コンテナ・ガーデニング 静岡のサクラ(ソメイヨシノ)の開花日も早くなっている

回帰の係数は-0.1144ということで、9年で1日早くなる計算。60年で約1週間。 地方により年によりばらつきはありますが、東海道瀬戸内あたりでは平均が3月26〜28日ぐらい。これは40年の平均なので、最近の平均はさらに2日ぐらい早いはず。とすると、24〜26日。
開花から満開が7〜10日、満開から散るまでが7日ほどらしいので、4月8日にはぎりぎりかかる程度。入学式の満開はもはや望みにくくなってます。2世代前だと、ちょうど入学式のころに満開になることが多かったことも分かります。
小中学校の入学式も4月1日に変えることになるんだろうか?
FBに書いた内容の転載。

2020年12月30日水曜日

Timeless


デスクの前にかけている写真です。
上の写真はカーディフに住んでいるときに地元のマーケットで昔の写真を売っていて、自分の住んでいたところにいちばん近いのを選んだもの。
下は、その写真を真似て家族で撮ってみたのですが、建物や道は変わってないはずなのに、微妙に合わない。もうちょっと時間かけても良かったかな。
Victorian era とか言っていた記憶もあるので、100年以上前だとすると、変わっていないところのほうが多いことに気付く。日本で明治以前が保存されているのは希少で、その壊しては造りのサイクルが全部経済活動としてカウントされているかと思うと、日本の経済ってそういうフローに支えられているんだと思ってしまいます。
フレームもなんとなく似ている仕立てにしたけど、完全に同じフレームに入れなおしたらよかったかとも思うし、こういうのは最初にちゃんとやらないと、とりあえずでやった仕事がのこってしまいますね。

2020年12月10日木曜日

Outlook検索の仕様? バグ?

ずっとメーラにBecky!を使っていたのが、会社ではある情報セキュリティ事故の犯人扱いされて、Becky!が使えなくなり、仕方なく(365の)Outlookを使っています。 
スケジューラのほうはこのところzoom会議を設定するのに便利に使わせてもらってますが、表示が壊れたままになったり、まっとうなソフトウェアとは思えない完成度。メーラのほうはもう少しまともなようですが、画面解像度がスクリーンによって違うときの動作がどう見てもバグです。それはそれとして、メールの検索がどうも謎です。 

そもそもの仕様で、 検索対象が 現在のメールボックス や 現在のフォルダー など選べるようになっているのですが、受信トレイ にいるときには、 現在のフォルダー を選んでも 現在のメールボックス まで対象を広げて検索してしまう仕様だそうです。
なぜなのか?  この仕様のために私はわざわざ受信トレイ相当のフォルダを別に作って、そこに新着メールを振り分けるようにしています。

キーワードでの検索については、Microsoftのサイトの Outlook で検索条件を絞り込んでより良い検索結果を得る にガイドがありますが、ここに書いてあるようには動きません。
添付ファイルつきのメールを検索するには、 hasattachment:yes と指定すれば良いことになっています。
しかし、実際には、これでは添付ファイル付きのメールを検索することができません。hasattachment: がキーワードとして認識されず、単純に "yes" の文字列を検索したことなってしまいます。
hasattachment:true と hasattachments:true は動きます。
また、GUIのボタンから選ぶと 「添付ファイルの有無:はい」 と入ります。(画面は都合で、Office2013のもの)
ちなみに、添付ファイルの有無:true や hasattachments:はい も動きます。
どうやら、翻訳のときに、"yes" を "はい" にリプレースしてしまって、"yes"がキーワードから外れてしまっているようです。
添付ファイルのあるメッセージをすべて検索するには、堂々と書かれてますけど。
検索ウィンドウにキーワードを打ち込んで操作したい人がいるなんて、想定外なんでしょうね。そうでなければ、「添付ファイルの有無」なんていうキーワードをそのままにしておくわけがない。

もうひとつの謎は、to: cc: from: というキーワードがありながら、そのどれかに含まれるという条件を設定するのがとても面倒ということです。GUIからだと、
「差出人」 ⇒ from:bobby
「宛先/CCに自分の名前がある」 ⇒ (to:me OR cc:me)
「宛先/CCに自分の名前がない」 ⇒ NOT (to:me OR cc:me)
「宛先が自分以外」 ⇒ to:bobby
このパターンしか指定できないようです。
手で、 from:bobby OR to:bobby OR cc:bobby と書いてあげれば動きますが、なんと面倒くさい。

けっきょく、このあたりの機能はあまりテストもまともにされていないということらしいですね。



2020年8月14日金曜日

大正時代の第一次世界大戦中の写真

静岡で古い住宅の片づけをしているときに見つけた写真で、なにか気になって保管しているもの。裏書によると大正3年末の写真で、第一次世界大戦が始まった年、ドイツに対してイギリスが宣戦布告したのを受けて、同盟を結んでいた日本が参戦し、ドイツの租借地であった青島と膠州湾を攻略したというタイミングであるらしい。大戦の真っただ中です。


裏書きをできるだけ読んでみると、

  大正参年十二月二十九日陸軍歩兵伍
  長石川清人氏日独戦役を終ヘ無
  事凱旋セラレタル時ヲ以テ左■一族
  並二左家出入ノ集合■を以テ左■
  住宅前二於テ紀念採影セル
  モノ即チ本写真也
    凱旋紀念トシテ一葉左■ヨリ寄贈
    アリタルヲ以テ左■出征青島陥落
    ノ紀念トシテ永ク我蔵庫ニ
    保有スルモノトス
      大正四年一月十日 池田家

 

この時代の写真1枚の重みというのを感じます。
今のとにかく数を撮りまくるけど、きちんと保存したり見返したりというのは少なくなっている気がします。

2020年8月13日木曜日

演奏のディレイはどこまで耐えられるか 検証してみた

ブログの投稿もずいぶん久しぶりです。
このところ、Syncroomを使ったリモートでの演奏や、宅録で音を合わせるということが増えています。ディレイが問題になるわけですが、どのあたりまで耐えられるのだろうかというのを、検証してみました。

ネットには isolated tracks というので、楽器ごとの音が別々に聴けるようになっているのがあり、その中からデュラン・デュランの曲を使っています。

確認した結果は、YouTubeに上げていますが、楽器ごとにタイミングを前後にずらして、許せるか許せないかの境目をサンプルに入れています。
たとえばギターの例だと、50msecの進みや遅れは許せるけど、70msecになるとちょっと目立つかなというのが私の主観で、-50msec(〇), -70msec(×), +50msec(〇), +70msec(×) のサンプルを入れています。


いかがでしょうか?
リズム隊のほうがタイミングがシビアでなければいけないということで、ドラムスとベースは20~30msecまでが許容範囲と考えました。一方、ボーカルやギターは50msecまではズレても「個性の範囲」と受け取れるように思います。
これは、あくまでも個人の感覚なので、人によっても違うでしょうし、好き嫌いも出てくると思います。

ベースとドラムスの関係では、ベースが早いほうが好ましいという印象がありました。ドラムスのビートをベースが包む感じでしょうか。ベースが遅れるとアタックが2つになってしまう気がします。

ベースとドラムスは30msecでNGとしましたが、ちょっと厳しかったかもしれず、15秒のセグメントでは分かりにくいかもしれません。
このあたり、リズム隊はきっちりビートを合わせないといけないという思い(先入観)から厳しく見ている気はします。
しかし、ベースとドラムスが80msecもずれると破綻するというのは、最後のセクションの例で分かると思います。

Syncroom(旧Netduetto)では、条件が良ければ20~40msecのディレイで収まるということですが、40msecのディレイがあると、ゆっくり目の曲か、あるいはリズムの軸になるパートが同じ場所にいないと厳しいように思います。20msecから30msecならなんとか成立しそうに思います。
先日、けっこうディレイの大きい環境で、ボーカルの人だけが別会場で合わせる機会がありましたが、最初はお互いに合わせにいって軸がつかめない感じでしたが、メイン会場側はボーカルに合わせにいかないようになって、ボーカルさんは食い気味に歌うというように調整して、だんだん良い感じになりました。

リモートでの合奏では、単なる時間ズレだけではなく、どちらがどちらに合わせに行くかというファクターもあり、音楽として成立するかどうかはもうちょっと複雑になります。

学術的な研究として、このトピックを扱っているのもみつけました。

学術的な研究として、このトピックを扱っているのもみつけました。
30msecでは違和感があるが対処可能であり、40msecだと同期性の維持が難しくなるということが結論されており、ここで確かめた内容とおおむね合います。


2017年6月5日月曜日

スーツのジャケットは防寒着なのか

5月ごろになると、つい最近までコートを来ていたのも忘れるほどの陽気がやって来ます。
そのころになると、衣替えの時期も待たずに、ジャケットを着ないサラリーマンの方々が増えてきます。
クールビズを言い始めてから、この傾向が加速しているような気がします。
4月に入って冬服から夏スーツに変わり、9月から10月ごろにまた冬服に戻すという季節感だったのが、5月から9月まではジャケット無し、しかも寒くない限り半袖シャツという人がだんだん増えているようです。

そもそも、ビジネスマンの基本はスーツだと思っているのですが、そういう感覚が無いようです。寒くなければジャケットは必要ないし、半袖シャツも変則という感覚は無いようです。
見ていて、「小学生か」と思ってしまうのですが、これは時代錯誤なのでしょうか。
ジャケットが服、シャツは下着、ネクタイは飾り、というのがベーシックなはずで、基本的な例を尽くそうと思えば、手に下げたかたちであったもジャケットは外せないはずです。暑い中、汗を垂らしながらスーツ姿を保つのもみっともないとは思いますが、汗ばむほどでもない陽気であっても寒くなければスーツなしで出かけてしまうというのは、シャツ姿でも正式だという意識があるのか、何も考えていないのか。

中には、半袖ワイシャツでネクタイをしていてジャケットなしという人もありますが、これは逆だと思います。ネクタイは飾り、ジャケットが服。
ゴルフ場では、ジャケット着用と言われますが、ネクタイはつけろとは言われませんよね。

先日は、スーツにタイで会社に行ったら、「暑くないですか?」と言われてしまいました。そこまで感覚は変わっているのでしょうか?
たしかに、タイなし、ジャケットなしで過ごす期間はだんだん長くなってはいますが、基本は基本としてだいじにしたいと思っています。

これを書いていた思ったのは、マレーシアやインドにいた英国紳士はどういう格好をしていたのだろうということです。
これは、また調べてみましょう。

2016年6月6日月曜日

小保方 - 若山 対立

小保方さんが瀬戸内寂聴さんと対談したというので、話題になってからしばらく経っているという時点での話です。

小保方さんが若山さんの山梨大へのES細胞持ち出しが不正だと言っているというのを見て、関連のWeb記事を見ていると、全く対立する趣旨の記事を二つ見つけました。

STAP現象、理研で再現されていたことが発覚…若山教授、不当に実験成果物を大量持ち出し
http://biz-journal.jp/i/2016/04/post_14498_entry_2.html

「世界を巻き込んで、命まで奪って……」 初めて「小保方博士」に恨み言! 山梨大「若山教授」に黒いメール
http://www.dailyshincho.jp/article/2015/02250815/?all=1

前者は、ジャーナリストの上田眞実という人の記事であるが、この人は明確に小保方晴子のサポーター。
一方、後者は、若山さん自身からの聞き取りと、小保方さんを告発した理研の石川博士の側に立っている。
もともと盟友のはずなのに、どうしてここまで対立してしまうのかと思ってしまうほどで、両方を見比べても、小保方氏のフリーザーの中に見つかったES細胞のサンプルが、若山研から盗まれたものだという主張と、若山研の山梨大への移動における研究資料の移転の手続きが不正であったという主張とが、見事に対立しています。
どちらが本当か、ということを検証しようと思うと、当事者にしか検証できないような事実も多く、いい加減なことも言えません。

いったんはどちらが正しいかという論は措き、Webジャーナリズムというのはこの程度のもので、いわゆるマスコミにも増して、発信側の立場が強調されることがあるということを確認しておきたいと思います。

2016年3月6日日曜日

"run" は「走る」か「逃げる」か

英語の run は「走る」だと、中学校で習う。 なので、訳すときに反射的に「走る」としてしまうことが多いのだけれど、実は「逃げる」というのがけっこう根っこにあるのではないかと、思っている。 単語の run には実にいろいろな意味があって、会社を経営するとか、定期運航するとか、色がにじむとか。 Kate Bush の Aerial に収められている The Painter's Link には、こういうフレーズがある。
[The Painter:]
It's raining
What has become of my painting
All the colours are running

[The chorus:]
So all the colours run
So all the colours run
See what they've become
A wonderful sunset
前半は、絵描きが色がにじんでしまうと嘆いているところ、後半は曲調が変わって、それを見る女性が、色が生命を帯びて動き出すと喜んでいる。 OEDの定義で言うなら、それぞれ
[NO OBJECT] (Of dye or colour in fabric or paper) dissolve and spread when the fabric or paper becomes wet:
Pass or cause to pass quickly in a particular direction:
これを
ああ、色がにじんでゆく...
あっ、色が虹になっていくわ!
と訳してみたのが、我ながら上手かったので、改めて書いた。

本題はこれではなく、「逃げる」の話。
フォレスト・ガンプの映画で、学生の頃のフォレストが同級生に石を投げられるシーンで、彼女が "run!" と叫ぶのだけれど、日本語字幕は「走って!」だった。 あれは、やはり「逃げて!」の方が適切なのではないか、と思った。 この例に限らず、翻訳されると「走れ!」になっていることがしばしばあるようだ。
あるいは、Pink Floyd の Run Like Hell での Run, Run, Run, ... も。 オフィシャルでどう訳されているか調べていないけど、これも「逃げろ!」だろう。
ところが、Oxford Dictionary を見てみても、逃げるという意味の定義が見当たらない。
  Oxford Dictionary - run
見逃しているかもしれないけど。
Webster を見てみると、こちらには書いてある。
  Webster - run
  flee, retreat, escape
Oxfordの定義が不十分なのか、あるいは「逃げる」を意図的に避けているのか?

2015年2月9日月曜日

カラオケのキーチェンジの話

カラオケでCDなどの音源でピッチを変えると気持ち悪くなるのに対し、MIDI音源だとどうして自在にピッチが変わるのか、という話。

カラオケの機械でキーの上下を操作できるが、これは1ステップが半音なので、12ステップで一回りする。 プラスマイナス7まで操作できたりするが、プラス6とマイナス6とは歌うピッチでは同じことなので、7まで行くのは実はあまり意味がない。
レーザーやCDGのオケでキーを変える場合には、その波形をもとにピッチ変更の操作をする。 このアルゴリズムはいろいろとあるが、基本的には タイムストレッチ、ピッチシフトのアルゴリズムに書いてあるような アルゴリズムが基本になる。 この他にも周波数領域に変換して周波数領域でシフトするような高級なやり方もあるらしい(wiki参照)が、カラオケマシンなどでどこまで使われているかは分からない。

低音の方が気持ち悪くなるのか、というのをうまく説明できなかったので、実験をしてみた。 サインウェーブのスイープをマイナス5ピッチシフトしてみて、波形がどうなるか。 使ったのは、SoundEngine Free の音程アルゴリズム。GoldWaveも試してみたが、振幅(ボリューム)が大きく変わってしまったり、 低域のくずれがひどかったり、あまり良くない。

1つ目の例は、880Hz。音叉のAのオクターブ上(A5)だが、この辺だと破綻なくピッチ変更ができている。 上段がもと音源、下がマイナス5でできた波形。

A2の110Hzぐらいまでは、問題なく同じようにピッチ変更ができているが、 これが超低域になると難しくなる。

2つ目の例は、35Hz近辺の例。 ピアノの最低音(A0)より少し上というところ。 同じく、上段がもと音源、下がマイナス5でできた波形。

かなり波形が暴れているのが分かる。 音楽には基本音の倍音だけではなく、低域の信号も含まれているが、その低域の信号のピッチ変更をすると、 このように位相関係がバラバラになってしまって気持ちの悪い音になってしまう。

これは、時間軸方向にウィンドウを区切って処理をするためで、例えば50msecのウィンドウを切るとすれば、 880Hzならそのウィンドウの中に44サンプルが入るので、それを延ばしたり縮めたりしても、 もとのパターンを再現できる精度が高い。 35Hzだと、50msecには2サンプル入るか入らないか、というところ。 これだと、伸び縮みさせたあと、端が隣の区間と合わないので、つじつまをあわせるのが ややこしくなる。 壁紙のパターンが小さければそれなりに合わせても柄が合うけど、大きなパターンになると柄合わせを するためにきちんと計算しないといけないのと同じこと。

MIDI音源だと、キー変更をしたときには、ピアノならピアノ、ベースならベースの音源の別の音程の音源を鳴らすので、 それぞれがきれいに発音されて合成される。 加えて、ドラムスのトラックは、キー変更に関わらず同じセッティングで再生されるはず。 ドラムスの音は、ピッチを変えると(特に下げると)気持よく聞こえない。 原音 / キー+5 / キー-5 のサンプルを作ってみた。
ドラムス(元/+5/-5)
もとの音に対し、ピッチを変えた場合、とくに下げた場合には違和感を感じるようになっているのが 分かる。

いわゆる「生音」カラオケだと、MIDIのオケと違い、やはりピッチ変更には弱くなる。 キーを変える場合には、生音よりもそうでないオケを選ぶのが良い。