2022年12月15日木曜日

結局役にたつんだろうかという宗教被害者救済新法

 統一教会の問題から出てきた救済新法、狙いは分かりますが、適用が難しそうです。

そもそも、霊感などの実証できない特別な能力というけど、宗教というのはそういうものでしょう。壺を買わないと不幸になりますと脅すのと、厄年にはお祓いをしてもらわないとの間に、どんな線を引けるんでしょうか。
御守りやお祓いなどの世間的に認められているものには影響が及ばないように、というのはたいへん勝手な話で、好き嫌いで判断することになってしまわないでしょうか。
これをあまり強くやると、じゃあこの神社の御札にどのような効果があるか立証してくださいということになってもおかしくない。脅迫や不安に陥れる行為があるかがポイントというかもしれませんが、宗教って人の不安を収める働きも大きいわけなので、不安につけ込んで「浄財をいただく」ものです。
当人が満足していればそれでいいんだ、ということになりますが、そうすると今度は気が変わったときにどうするかが問題になりそうです。壺を買ってしまったけど今私は目が覚めましたのでお金を返してくださいというのは、服を買ってしばらく機嫌よく着ていたけど、やっぱり似合わないような感じなので返品しますというのとどう違うんだろうか。
信仰の問題だとすれば、信じて買ったときにはそのご利益を受けているわけです。受験に落ちたから天満宮の御札は返金してくださいとは言えないというのが社会通念ですが、宗教法人側が、「もうそのご利益をお受けになっています」と主張したらどうなるか。変な議論をすると宗教の意味を全く否定するようなことにもなりそうな気がします。
結局、詐欺や恐喝など、他の法律で裁けるような極端なケースしか救えないんじゃないでしょうか。
[Facebook 2022-12-10 投稿]

旧統一教会巡る救済新法 宗教団体戸惑い広まる 「反対」や様子見も [毎日新聞]

サッカーのVAR判定の時間軸方向の精度について


2022 ワールドカップ1次リーグスペイン戦のVAR判定で、1ミリ残ったのでバンザイとなっていますが、時間軸を考えるとヤバいんじゃないかという話。
FB投稿(12/3)のアーカイブです。 
判定はソニーのホークアイとドイツ社のキネクソンを使っているということですが、どちらもミリ精度まで判定できるとしているようです。ソニーのは明らかにカメラベースなので、毎秒30コマから60コマでしょう。キネクソンのフレームレートはよく分かりません。仮に50コマとしましょう。
今回のはゴールラインに平行に近い角度で入っているので、ラインに対する速さはそれほどでもないですが、歩く速さぐらいだとすると、
  時速4km/3600秒/50コマ = 22mm 
で 22ミリはフレームとフレームの間で動くということになります。ということは、判定したフレームの前の映ってない時間にライン外に出ていた可能性があるということになります。写真ではボールが少し潰れているように見えますから、タッチはもう少し早い時間にあったのでしょう。
タッチ前後はほぼ等速で動くと仮定すれば、前後のフレームから割り出してコンタクトの瞬間を出すこともできるはずです。その場合も接触は1点ではなくボールがつぶれている期間があるので単純ではないですが。
テニスでは、ホークアイを使っていますが、ラインの判定は接地した瞬間をシミュレーションで出してますね。2ミリ程度の誤差はあるということですが、それは無いことにしてホークアイがアウトと言えばアウト、としているようです。システムがルールになっているということらしい。
サッカーの場合は、そこまで精緻な定義はしていないと思いますが、VARを見て審判が判定した結果が正義ということなのでしょう。ドイツからシミュレーション結果を突きつけて来たりしないものでしょうか?同じプレーでも、タイミングが0.01秒ずれていたら違う判定になっていたかもしれません。