2012年7月8日日曜日

-sanづけ (韓国の場合)

第2部になります。
中国の人の呼び方はややこしいので、-san付けで呼ぶのが無難そうという話でしたが、
では韓国の人の場合はどうか。

韓国の人の名前の特徴は、なんといっても苗字のバリエーションが少ない。
李さん、趙さん、金さん など。
なので、 Mr. Li とか言っても、どの李さんでしょうかみたいな話になってしまう。

そういうこともあって、フルネームで呼んだり、ファーストネームで読んだりすることが
多いようです。
たとえば、金 庚泰 さんの場合だと、
Mr. Kim だとわからないので、ファーストネームのイニシャルを取って、KT Kimさんと呼ぶことが
多いようです。
目上の人からだと、 Kyung-Tae とか、単に KT とか呼んだりする。
ゴルフでも、登録名は「金 庚泰」の場合と、「S・K・ホ」の場合がありますが、
この人達の名前は Kyung-Tae Kim であり、 Hur Suk-hoであり、
「KT キム」とか「許 錫鎬」と名乗っていてもおかしくないわけです。
なんで、こうバラバラなのか分かりませんが。

もう一つの特徴は、儒教的ってことでしょうか。
上下関係がわりとはっきりしていて、お互いに呼ぶときも、役職をつけて呼ぶことが普通みたいです。
金課長だと、目下からは、「金課長nim(ハングル書けない)」、目上からは「金課長」のように
よぶようです。
韓国で仕事をしていた日本人に聞いた話です。

ということで、役職付きは日本の最近の肩書き抜きの風潮に合わないし、苗字に Mr つきも
なんだかなあ、ということになると、やっぱり -sanづけになってしまうし、
日系の会社や日本の会社に慣れている会社の人であれば、失礼にもならなさそうです。

この場合、
Dear Kim-san,
Dear KT Kim-san
のようになります。

やっぱり、-san付けは便利さでは無敵のようです。